【保護者むけ】労いの言葉が持つ静かな効用
更新日 : 2025年12月29日
私は教育の現場において、子どもたちの「やる気」というものが、いかに繊細で複雑なものであるかを日々観察しています。特に受験期において、保護者様が発する言葉が、彼らのモチベーションにどのような影響を与えるのかを深く考えるのです。
社会心理学的な知見に照らすと、動機づけには大きく分けて二種類あります。一つは点数や報酬といった外発的なもの。もう一つは、「知りたい」「できるようになりたい」という内側から湧き出る内発的なものです。受験の成功を支えるのは、間違いなく後者の力だと私は考えます。
この時期、保護者様が「頑張れば〇〇を買ってあげる」といった外発的な報酬を提示することは、短期的な効果はあるかもしれません。しかし、お子様が既に持っている「自ら学ぼう」とする内発的な情熱を、かえって損なってしまう可能性があることを、私は静かに憂慮します。
それよりも、親御様の口から発せられるべきは、お子様の「努力そのもの」に向けられた、労いと感謝の言葉ではないでしょうか。「毎日これだけ机に向かうのは本当にすごいことだ」「その諦めない姿勢を尊敬する」といった言葉です。
このような言葉は、直接的な報酬ではありません。しかし、それはお子様の心の中で、「自分は価値ある努力をしている」「自分の行動は認められている」という深い自己決定感と有能感を高めます。そしてこの感情こそが、彼らの内発的な動機づけを静かに、しかし強力に支える土台となるのです。
言葉の持つ力は、それだけ素晴らしいと思っています。皆様の温かい労いが、お子様の心の奥底にある無限の可能性を引き出すことを願い、私も教育者としてその一端を担う所存です。
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