【保護者むけ】努力が結果につながるとはどういうことか
更新日 : 2025年12月12日
この時期、お子様を見守る保護者の皆様の胸中には、期待と不安が複雑に交錯しているのではないでしょうか。毎日、机に向かう我が子の姿を見るたびに、その努力が報われることを心から願う。その自然な感情を、私は深く理解しているつもりです。
教育者として多くの受験生を見てきて痛感するのは、結果というのは、単なる「知識の量」や「時間の投入」だけで決まるのではないということです。むしろ、結果と努力を分けるのは、お子様がその努力の過程で何を考え、どのように成長しているかという内面にあると感じます。
たとえば、一見すると無駄に思えるような、過去問のたった一つのミスを徹底的に分析する時間。新しい分野に手を出す代わりに、既習範囲を深く掘り下げて理解し直す粘り強さ。これらは、目に見える点数としてすぐに現れるわけではありませんが、確実に「本番で動じない力」を養っています。
保護者の皆様には、どうか、数字の変動に一喜一憂するのではなく、お子様のそうした静かで目に見えない「過程」そのものに信頼を寄せていただきたいと願います。お子様が向き合っているのは、入試という試練であると同時に、自分自身を深く知るための貴重な時間でもあります。この真摯な努力が、未来を切り開く確かな経験として残ると、私は信じているのです。
世の中結果が全てのところはどうしてもあります。私自身も何度も何度も間違えて今ここにいます。けれども生きていけてます。なぜなら全力で挑戦できたという自信は残っているからです。やりきったからです。ぜひお子さんの精一杯の頑張りを見守ってあげてください。
この貴重な時期を、お子様が心穏やかに過ごせるよう、未来への希望を込めて、見守り続けることをお祈りいたします。