【とある日のmonologue #29】プロの仕事とは何か
更新日 : 2025年12月9日
最近、ふとプロの仕事とは何かということを考えていました。この問いは、生徒と保護者の方の不安が大きくなるこの時期になると、私の中で重く大切な意味を持つようになるのを感じます。
もちろん教育者の仕事は、生徒を志望校合格という結果へと導くことです。しかし、結果を出すことに留まらない、そのプロセスにおける振る舞いこそが、プロとして真に問われる部分ではないかと感じています。
プロの仕事で最も大切にすべきは、冷静な対応に徹することではないでしょうか。生徒や保護者の方が不安で感情的になっている時、私たちまで感情的になってはいけない。状況が困難であればあるほど、感情を排し、データや事実、そして次の具体的な一歩に集中する。生徒がパニックになった時、私が最後の変わらない場所でありたいと強く願っています。
そしてもう一つ大切なのは、常に正直で正確な情報を提供し続ける誠実さです。不安を煽るような言葉は使わず、曖昧な期待も抱かせない。ただ、今何が起きていて何をすべきなのかという真実を冷静に伝える。それは信頼関係を築く上で、最も基本的で最も難しい技術だと痛感します。
最後に付け加えると、常に真摯に対応するということでしょうか。人は慣れてくるとどうしても手を抜いてしまいます。そんな時に素直に過ちを認め、誠意を尽くして改善に努める。そして失敗を一つ一つ解決してまたより良いサービスを提供する。そういったPDCAを回せるように考えていきたいです。
プロの仕事とは、特別な技能を使うことではなく、困難な状況下でも常に変わらぬ品質と態度を提供し続けることなのだと考えています。この冷静さと誠実さをどんな時も失わないように。それが私が目指すプロの姿です。