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沈黙が持つ、驚くほどの力

更新日 : 2025年11月6日

塾で生徒たちと面談をしていると、時に彼らがとても大きな不安や、弱音を口にすることがあります。

「もう間に合わない気がするんです」「何をしたらいいのか分からなくなりました」。

そうした言葉は、私たち講師に向けて発せられるものですが、その言葉の奥には、ご家庭で支えてくださっている保護者の方への、言葉にできない想いも含まれているのだろうな、と感じます。

もしお子さんが家でそうした弱音を吐いた時、親として何かを言わなければ、と思ってしまうかもしれません。それは心配であり愛情以外の何物でもありません。何か正しいアドバイスを力強い励ましをと考えるのは、当然の親心だと思います。

しかし、私自身の経験や多くの生徒の反応を見ていて思うことがあります。子どもが本当に弱音を吐けるのは、その相手を心から信頼している証拠です。そしてその瞬間彼らが一番求めているのは、アドバイスでも、解決策でも、ましてや叱咤激励でもないことが多いのです。

私自身、教育という現場から客観的に見ている立場ですが、理想的な対応とは「ただ静かに、その弱音を受け止める」ことだと強く思います。何も言わず、ただ隣に座って、その言葉の最後の最後まで耳を傾けてあげる。否定せず「そんなことないよ」と安易に励ますこともしない。ただ、「そうか、そんなに辛いんだな」とその気持ちの存在を認める。

親のその「沈黙」が持つ力は、驚くほど大きいものです。それは、「どんなに情けない自分であっても、この家は自分をそのまま受け止めてくれる場所だ」という絶対的な安心感を与えます。その安心感こそが、外の世界で戦い続けるための最も重要なエネルギー源になるのです。

アドバイスをしたい気持ちをぐっとこらえて、沈黙を選ぶ。それは、親としての大きな試練かもしれません。将来、自分が親になった時、子どもが弱音を吐いたその時に、優しく、そして力強く沈黙で寄り添ってあげられる人間でありたい。そのために、日頃から、目の前の人の話を、心を込めて聞く訓練を怠らないようにしたいと思っています。

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