勉強の合間の「10分仮眠」、実は最強の脳のリフレッシュ術かもしれない
更新日 : 2025年9月21日
昼食を食べ終えた後のあの時間、、、
皆さんも経験があると思うのですが、強烈な眠気が襲ってきて、机に向かってはいるものの、ほとんど意識がなくて、気づけば教科書によだれを垂らしていた、なんてことありますよね。
そんな時、多くの人は根性で乗り切ろうとしたり、カフェインを大量に摂取したりするわけですけど、私はあえて提案したいんです。その眠気には逆らわずいっそ堂々と「10分だけ寝てみませんか」と。
これは決してサボりではなくて、むしろ脳のパフォーマンスを最大化するための、極めて合理的な「戦略的休息」だと私は考えています。
なぜ「たった10分」の仮眠が、劇的な効果を生むのか
皆さんの脳は勉強中ものすごい勢いで情報を処理していて、その過程で脳内には疲労物質がどんどん溜まっていきます。 特に午後の眠気は、この疲労物質がピークに達するサインでもあるわけです。ここでたった10分ほどの、短い睡眠をとると、脳はこの疲労物質をきれいにリセットしてくれるんですね。どっかの研究なんかでも仮眠で認知能力が向上したなんていうデータがあるくらいで(まあ大事なのはデータじゃなくて私が勝手に意見を勧めるための口実なんですが)、短時間睡眠は科学的にもその効果が証明されているんです。
さらに面白いのは、記憶の定着にも効果があるということで、午前中にインプットした知識が、短い睡眠を挟むことで、より強固に長期記憶として整理されると言われています。つまり仮眠は脳のゴミ掃除とデータ整理を同時にやってのける、最強のメンテナンス時間というわけです。
「賢い仮眠」を成功させるための、私からの3つの提案
ただやみくもに寝るだけでは逆効果になることもあります。質を最大限に高めるための具体的なコツを、私から3つだけ提案させてください。
① 15分以上は、絶対に寝ない
ここが一番大事なポイントかもしれないんですが、仮眠は10分から15分が限界です。これ以上寝てしまうと脳が深い眠りのステージに入ってしまって、起きた時に逆に頭がボーッとする「睡眠慣性」という状態に陥ります。これを防ぐために必ずアラームをセットすることが重要です。
② 寝る直前に、カフェインを摂る
え、寝る前にカフェイン?って思うかもしれないですけどこれが裏技なんです。カフェインが体に吸収されて、効果を発揮し始めるのがだいたい20分後から30分後と言われています。つまり15分の仮眠の直前にコーヒーや緑茶を飲んでおくと、ちょうど起きるタイミングでカフェインが効き始めて、スッキリと目覚めることができるというわけですね。
③ 横にならず、机に突っ伏して寝る
ベッドやソファで本格的に横になってしまうと深い眠りに入りやすくなって起きるのが辛くなります。おすすめは勉強していた机にそのまま突っ伏すスタイルです。これなら深い眠りを避けつつ体と脳を休ませることができます。アイマスクや耳栓があるとさらに質が上がるので試してみてください。
受験勉強は本当に長いマラソンです。途中でガス欠にならないためには、根性だけでなく賢い休息法を知っていることが、すごく大事だと私は思います。
眠いのに無理やり勉強して、効率の悪い1時間を過ごすくらいなら、思い切って10分仮眠してその後の50分を最高の集中力で駆け抜ける方が、ずっと賢い選択だと思いませんか。
休むことはサボることじゃない。休むことは勝つための戦略です。