【筆者の独り言集】僕がUNISON SQUARE GARDENを10年間、飽きずに聴き続けられる理由。
更新日 : 2025年9月15日
こんにちは!ここ数日趣味の話ばっかりで怒られないか不安になっている筆者です。あともう少しのお付き合いを許してください!!
今日のテーマは、昨日に引き続き勉強とは全く関係のない、僕の個人的な「好き」の話です。こういう話に興味ないかな?まあ、そう言わずに、僕が何に支えられて生きてきたのか、その一端を知るような気持ちで、ちょっとだけ付き合ってもらえたら嬉しいです。
僕には、もう10年近く、ずっと聴き続けている、心から愛するロックバンドがいます。それが、「UNISON SQUARE GARDEN」です。
次から次へと新しい音楽やエンタメが生まれては消えていく、この目まぐるしい世界で、一つのことをずっと「好きでい続ける」って、意外と才能がいることかもしれません。でも、僕にとってユニゾンは、もはや生活の一部、人生のサウンドトラック。今日は、僕が彼らにどうやって出会い、なぜこれほどまでに惹かれ続けるのか、その物語を少しだけ、詳しく語らせてください。
僕とユニゾンとの、偶然で、必然の”出会い”
僕がまだ制服を着ていた中学生だった頃の話。近所のTSUTAYAに、毎月中古CDを3枚まで無料でレンタルできるっていう、今では考えられないくらい最高のサービスがあったんです。当時、僕は生粋のオタクで、日夜漫画とアニメに明け暮れる日々でした。そんな中特徴的なピアノイントロから始まる「魔法科高校の劣等生」のOP曲だったLiSAさんの「Rising hope」が大好きでした。何気なくその作曲者を調べてみたら、「田淵智也」という、見慣れない名前。さらに調べると、彼が「UNISON SQUARE GARDEN」というバンドのメンバーだと知りました。
「へえ、こんなすごい曲を作る人がいるバンドなんだ。じゃあ、無料だし、試しに借りてみるか」。本当に、そんな軽い気持ちでした。棚にあった何枚かのアルバムの中から、ジャケットのデザインで、直感的に『Catcher in the Spy』という一枚を手に取りました。
家に帰って、自分の部屋の、安物のスピーカーが付いたパソコンにCDを取り込む。再生ボタンをクリックした瞬間…僕は、文字通り、固まりました。1曲目の「サイレンインザスパイ」の、あのトリッキーなイントロ。そこから畳み掛けるように展開する、ポップなのに全く先が読めないメロディ、突き抜けるようなハイトーンボイス、そして、まるでベースが主役かのように暴れ回る、とんでもないフレーズ…。僕がそれまで聴いてきたどんな音楽とも、全く違いました。一瞬で、全身に鳥肌が立ちました。
そこからはもう、我を忘れて聴き続けました。なけなしのお小遣いで他のアルバムも全部揃え、小さなiPod nanoに彼らの曲を詰め込んで、満員電車に揺られる通学の往復時間、毎日毎日、それこそ他の曲を聴く時間も惜しいくらい、彼らの音楽の世界に浸っていました。
人生が変わった日。初めてのライブ体験
CDを聴き込むうちに、「この異常な熱量の音楽を、生で浴びたら、一体どうなってしまうんだろう?」という気持ちが、日に日に抑えられなくなっていきました。でも、当時の僕はお金のない高校生。ライブのチケット代に、交通費。それは、あまりにも高い壁でした。
必死でお小遣いを貯めて、僕が初めて彼らのライブに参戦できたのが、高校生になってからの「Dr.Izzy」というツアー。会場は、決して大きくはないライブハウスでした。開演を待つ間、周りのファンたちの熱気に当てられて、期待で心臓が張り裂けそうだったのを覚えています。
そして、照明が落ち、青色になり、ピアノのSEが鳴り響き、3人がステージに現れた瞬間…僕は、音楽の本当の恐ろしさを知りました。小さなイヤホンの中から聴こえていた、あの緻密で繊細な音が、巨大な”音圧”となって、僕の体を、内側から揺さぶってきました。バスドラムの振動が心臓を叩き、ベースの低音が腹に響く。そして、斎藤さんの声が、スピーカーからではなく、空間そのものから、直接鼓膜に突き刺さってくる。情報量が多すぎて、脳の処理が追いつかない。僕は、冗談じゃなく、本当に、膝から崩れ落ちそうになるほどの衝撃を受けました。その日を境に、僕は、彼らのライブのチケットが取れる限り、全国どこへでも足を運ぶようになりました。もちろん、ファンクラブにも入会して。
じゃあ、なぜこんなにも”好き”でい続けられるのか
僕が彼らを好きな理由、語り始めるとキリがないんですが、頑張って4つに絞ってみます。
- ライブを、ファンを、本当に大事にしてくれるから:
彼らには、「ロックバンドは新曲を作って、全国ツアーを回って、ファンの前で演奏してこそだ」という、揺るぎない信念を掲げていると思っています。その言葉通り、彼らは本当に、毎年、日本の隅々まで、ライブを届けに来てくれます。その誠実な姿勢のおかげで、「待っていれば、必ず会える」という安心感がある。ファンとして、これほど嬉しいことはありません。 - とにかく、3人の演奏が”えぐい”から:
これはもう、聴いてもらうしかないんですが、3ピースバンドとして、おそらく日本最高峰の演奏力だと僕は思っています。あの意味不明なほど複雑な曲を、いとも簡単そうに、CD音源以上のクオリティで、ライブで再現してしまう。一つの曲を100回聴いても、101回目に「あれ、今こんな音鳴ってた?」って新しい発見がある。まさに職人技の塊です。 - 「俺は好きにやる。お前も好きにしろ」というスタンス:
彼らは、ライブでファンに手拍子を煽ったり、「歌えー!」なんて言ったりしません。「俺たちは、俺たちが最高だと思う音楽を、全力でやる。君たちは、それを、君たちが一番楽しいと思う方法で、好きに楽しんでくれ」。その、媚びない、自立した関係性が、最高にクールなんです。 - メンバー全員が、進化し続けているから:
バンドとしての活動はもちろん、メンバー個人の活動も、本当に目が離せません。斎藤さんのソロプロジェクト「TenTwenty(旧XIIX)」、田淵さんの、様々なアーティストへの楽曲提供や「THE KEBABS」での活動(これがきっかけで、僕はa flood of circleという最高のバンドにも出会えました)、そして、鈴木さんの、プロの技術を惜しげもなく披露してくれるYouTubeチャンネル…。3人が、それぞれ外で得た刺激を、またバンドに持ち帰って、ユニゾンは年々、最強に進化し続けています。
独断と偏見で選ぶ!まず聴いてほしいユニゾンBEST3
もし、この記事で少しでも興味を持ってくれたなら、僕の独断と偏見で選んだこの3曲から、聴いてみてほしいです。
- 【3位】ラブソングは突然に ~What is the name of that mystery?~
普段ラブソングを書かない彼らが、珍しく書いた一曲。でも、ストレートに「好き」とは言わない。その、ちょっとひねくれた、でも確かに伝わる”デレ”感が、たまりません。 - 【2位】夏影テールライト
夏の終わりの、あの切ない空気感を見事に表現した一曲。あまりにも繊細で、でも、どこまでもロック。この二つが、こんなにも美しく共存した曲に、僕は出会ったことがありません。 - 【1位】フルカラープログラム
僕が、受験生で辛かった時も、大学生になって悩んだ時も、現在進行系で壁にぶつかった時も、いつも心の支えにしてきた、大切で、特別な一曲です。モノクロだった僕の世界を、虹色に変えてくれた、お守りのような曲です。
…と、気づけば、とんでもない熱量で語ってしまいました(笑)。
僕が伝えたかったのは、何か一つでも、心から「好きだ!」って思えるものがあると、人生は、すごく豊かになるし、それが、しんどい時の大きな支えになる、ということです。君の「好き」も、ぜひ、大切に育てていってほしいなと思います。