最後に、、
更新日 : 2025年8月30日
本研修は、臨床英語能力の向上や米国の医療現場への理解を深める学術的な機会であったと同時に、今後のキャリアを形成する上で極めて重要となる、かけがえのない出会いの場でもありました。以下に、本研修で得た特に意義深い3つの出会いについてピックアップしたいと思います。
1. 引率教員との関係深化
本研修には、本学循環器内科の先生が引率教員として同行してくださいました。慣れない海外の環境において、先生の存在は我々研修生にとって大きな精神的支柱となリマした。以前より学内でお世話になっていたが、今回の研修を通して、先生の指導者としての一側面をより深く知ることができました。
2. 同志との出会い
次に研修期間中、宿舎で同室となった他大学の学生との出会いです。彼もまた、私と同様に将来的な海外での臨床活動を視野に入れており、そのための具体的な目標と情熱を持っていました。
専門分野に関する議論はもちろんのこと、彼が趣味で嗜むバイオリンの話などを通じて音楽という共通の話題でも親交を深めることができました。互いの境遇やキャリアプランについて夜遅くまで語り合う中で、同じ志を持つ仲間の存在がいかに心強いものであるかを痛感した。孤独になりがちな海外への挑戦において、共に夢を追いかけ、互いに切磋琢磨し合える盟友を得られたことは、今後の学習へのモチベーションを維持する上で計り知れない価値を持つ。「いつか必ず、海外の臨床現場で再会しよう」と固く約束を交わしたことは、本研修における最も感動的な瞬間の一つでありました。
3. 先人医師との交流:パイオニア精神の継承
そして本研修の一番のハイライト、ハワイ大学および現地のクリニックでご活躍されている日本人医師の先生方との交流でした。先生方は、現在のように日本人医師が米国で働くための情報やロールモデルが乏しかった時代に、自らの力で道を切り拓いてこられた、まさに「パイオニア」と呼ぶべき存在です。
先生方から直接伺ったご自身の経験談は、我々の想像を絶する困難と、それを乗り越えるための情熱に満ちており、圧倒されると同時に強い感銘を受けました。特に、「君たちの世代が挑戦できる道を、我々が作ってきた。だから、君の夢を心から応援したい」という力強い激励の言葉は、私の目標が単なる憧れではなく、先人たちが繋いできたバトンを受け継ぐ、実現可能な未来であると確信させてくれるものでした。この貴重な機会を最大限に活かし、先生方と多くの対話を重ねることで、具体的なキャリアパスに関する助言をいただくと共に、将来に繋がる重要な人的ネットワークを構築することができました。この出会いは、私の夢への道のりを照らす、大きな光となりました。
最後に:これからの挑戦と、感謝の言葉
長らくお届けしました、ハワイ学習の体験談ですがこれで最終回です。本当に貴重で、あまりにも濃くて楽しい経験でした。来年の2月には交換留学でオーストラリアへファミリーメディシンの研修、春休みにはアメリカのピッツバーグ大学での外科研修、個人的な旅行でペルーで働く日本人医師との短期インターンも予定しています。残り少ない学生期間ですので、親に頭を下げまくって、お年玉を崩しながら、色んな景色を見てこようと思います。
最後に謝辞として、ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。拙い文章ですが楽しんでもらえたら嬉しいです。そして何より、支援してくださった私の親へ。プログラム費用と現地の滞在費を負担していただきました。この恩は医師になって何倍にも膨らませて返したいです。学校の先生方にもお世話になりました。「どんどんチャレンジしなよ」と背中を押してくださり、大変前向きに頑張れました。
これにて体験談を終わりにします!ありがとうございました!!