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【Day3】全科目をやろうとするな。夏に「終わらせる」べき科目と、”捨てる”勇気

更新日 : 2025年8月4日

昨日の【Day2】では、あなただけの「課題リスト」を作成してもらいました。模試の成績や苦手分野をすべて書き出し、自分の弱さと向き合ったあなたは、今、そのリストの長さに少し圧倒されているかもしれません。

「こんなにたくさんの課題、本当に40日で終わるのだろうか…?」

結論から言います。すべてを終わらせることは不可能です。そして、すべてを終わらせようとしてはいけません。

夏休みの計画で最も多い失敗。それは、すべての科目を均等に、満遍なくやろうとして、結局すべてが中途半端に終わってしまうことです。受験戦略の極意とは、「やること」を決めることではありません。限られた時間の中で、「やらないこと」を決める勇気を持つことです。

今日は、その勇気を持つために。あなたの貴重な夏を、最も効果的に使うための「優先順位」の付け方についてお話しします。

なぜ「すべてを均等に」が最悪の戦略なのか?

想像してみてください。あなたが予算の限られた店の店主だったとします。飛ぶように売れる人気商品と、ほとんど誰も買わない不人気商品があったとして、あなたは両方に同じだけのお金をかけて仕入れますか?しないはずです。必ず、より多くの利益を生む人気商品に、重点的に投資するでしょう。

受験勉強も全く同じです。あなたの「時間」は、限られた予算です。それを、志望校の配点や、あなたの現状の学力(伸びしろ)といった”費用対効果”を無視して、全科目に均等に配分するのは、最も非効率な戦略なのです。

夏休みの目標は、「全科目を少しずつレベルアップさせる」ことではありません。特定の「戦略科目」において、「ライバルをごぼう抜きにするほどの、圧倒的なレベルアップ」を果たすことです。そのために、私たちは「選択と集中」を行う必要があります。

夏の「戦略科目」を見つけ出す2つの視点

では、どの科目に集中投資すべきか。それを見極めるための、2つの重要な視点をご紹介します。

視点①:「配点」という名の”コストパフォーマンス”を分析する

まず、あなたの第一志望校の入試要項(募集要項)を取り出し、受験科目の「配点」を確認してください。これは、その大学が「どの科目を重視しているか」という、明確なメッセージです。

【例:ある国公立理系学部の場合】

  • 共通テスト:英語200点、数学200点、理科200点、国語200点、社会100点
  • 二次試験:英語200点、数学250点、物理150点、化学150点

この場合、二次試験における数学の比重が非常に大きいことが一目瞭然です。英語の1点の価値と、数学の1点の価値は同じではありません。このように、配点が高い科目ほど、努力が最終的な得点に結びつきやすい、コストパフォーマンスの良い科目だと言えます。まずは、この高配点科目が、あなたの「戦略科目」の第一候補です。

視点②:「伸びしろ」という名の”ポテンシャル”を見極める

次に、昨日作成した「課題リスト」を見て、あなたの「伸びしろ」を分析します。伸びしろとは、「現状の学力」と「目標とすべきレベル」との差が大きい科目のことです。

例えば、あなたの数学がすでに偏差値65に達している場合、そこから70まで上げるには、膨大な演習と深い思考が必要になります。一方で、英語の偏差値が50だとしたら、基本的な単語や文法を固めるだけで、偏差値60まで一気に駆け上がる可能性があります。この「少しの努力で、大きな成果が見込める」科目も、戦略科目の有力な候補です。

また、「化学は偏差値55で普通だが、有機化学分野だけが壊滅的」という場合も同様です。夏に有機化学だけを徹底的に潰せば、偏差値が大きく跳ね上がるかもしれません。これもまた、大きな「伸びしろ」です。

「2〜3科目」に絞り込み、”捨てる”勇気を持つ

「配点の高い科目」と「伸びしろの大きい科目」。この2つの視点から、この夏、あなたが全力で取り組むべき「戦略科目」を、2つ、多くても3つに絞り込んでください。

「では、それ以外の科目はどうするの?」と不安になりますよね。それらの科目は、この夏の間、”捨てる”、あるいは「維持モード」に切り替えるのです。

「維持モード」とは、学校の課題をこなしたり、週に一度、忘れないように軽く復習したりする程度に留め、積極的に新しいことを学んだり、成績を上げようとしたりしない、ということです。

これは、非常に勇気のいる決断です。しかし、思い出してください。目標は、すべてを中途半端にこなすことではありません。夏が終わった時に、「自分はこの夏、英語と日本史を完璧に仕上げたぞ!」という、圧倒的な自信と成果を手にすることなのです。

さて、集中すべき戦略科目は決まりました。しかし、その敵を倒すためには、強力な「武器」が必要です。間違った武器を選べば、どんな戦略も意味をなしません。

明日は、その戦略科目を攻略するための「最強の武器」、つまり、あなたのレベルに完璧に合った参考書の見つけ方について、詳しくお話しします。

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