長いようで短い、受験の天王山、夏休み。あなたはこの40日間を前にして、きっとこう思っているはずです。

「よし、この夏休みは死ぬ気で頑張るぞ！」

その意気込みは、本当に素晴らしいものです。しかし、もしあなたの計画がその一言だけで終わっているなら、残念ながら、その貴重な40日間は、無駄に終わってしまうかもしれません。

なぜなら、大学受験において、最も危険な敵は「計画なき努力」だからです。

この記事から始まる7日間のシリーズでは、あなたの「頑張る」という熱量を、確実に志望校合格へと繋げるための、具体的な「戦略」と「技術」について、毎日一つずつお伝えしていきます。

なぜ「ただ頑張る」だけではダメなのか？

「気合」や「根性」はもちろん大切です。しかし、それだけで乗り切れるほど、大学受験は甘くありません。計画なき努力が、なぜ危険なのか。その理由は３つあります。

1. すぐにガス欠になるから：ゴールのないマラソンを、全力疾走で走り始められますか？「1日10時間勉強する！」という目標だけでは、何をどれだけやれば合格に近づくのかが分からず、すぐにモチベーションが尽きてしまいます。
2. 努力の方向がズレるから：自分の好きな科目や、手応えのある簡単な問題ばかりに時間を使っていませんか？計画がなければ、人は無意識に「楽な道」を選んでしまいます。それでは、苦手科目は放置され、総合点は決して上がりません。
3. 成長を実感できないから：具体的な計画がなければ、「昨日より成長した」という実感を得ることができません。成果が見えない努力は、やがて不安と自己嫌悪に変わり、あなたの心を蝕んでいきます。

この7日間で、あなたの「夏」は変わる

では、どうすればいいのか？このシリーズでは、以下のテーマに沿って、毎日一つずつ、あなたの夏休みを成功に導くための具体的な方法論をお伝えします。

• Day 1（本日）：意識改革編 – なぜ「計画」が全てなのか？

この7日間、私たちについてきてください。シリーズが終わる頃には、あなたはもう「ただ頑張る」だけの受験生ではなく、明確な戦略を持って夏に挑む「受験戦略家」へと変わっているはずです。

まずは第一歩として、「頑張る」という言葉を封印し、「何を、いつまでに、どうやって終わらせるか」を考える、という意識を持つことから始めましょう。

試しに明日の予定だけでもいいからノートでも紙きれの端っこでもいいので書いてみましょう。朝何時に起きて、ご飯を食べて、数学のこの問題集をして、英語の長文をやって、、、

そしたら1日を通してその計画通りに勉強できたか振り返ってみてください。100％できたのならそれは素晴らしいです。その次の日も頑張ってみましょう。

逆にできなかった人、大丈夫です。できない、難しいなと実感することが大事なんです。むしろ自分こんなに時間を無駄にしてるなとか朝から数学をするとやる気が1日も持たないな、とか自分がどういったタイプの人間かを知ってほしいのです。

その気づきを得られたのならDay1は十分です。