【文系・後半/実践編】法、経済、文…どの学部を選ぶ?- 将来のキャリアパスから考える学部学科の選び方と、自分の「好き」を”武器”に変えるための学習戦略
更新日 : 2025年7月30日
前回、文系とは「社会の”なぜ?”を探求する学問」だとお話ししました。その面白さに気づいたあなたは、きっと次の問いに直面しているはずです。
「では、自分は一体、どの”なぜ?”を専門に探求したいのだろう?」
「法学部、経済学部、文学部…自分はどこに進むべきなんだろう?」
この学部選びは、あなたの知的好奇心を満たすだけでなく、将来のキャリアを方向づける、人生で最初の大きな戦略的決定です。この記事では、具体的なキャリアパスから逆算した学部選びのヒントと、あなたの「好き」を合格力に変えるための学習戦略についてお話しします。
将来のキャリアパスから逆算する「学部・学科」選び
「学びたいこと」と「将来なりたい姿」を繋げることで、学部選びの解像度は一気に上がります。
Case 1: 社会の「ルール」を作り、守りたい君へ → 法学部・総合政策学部
キャリアパス:弁護士、検事、裁判官、国家・地方公務員、企業の法務部など
学びのキーワード:正義、公平、論理的思考、ルールメイキング
社会の根幹をなす「法」を学び、人々が安心して暮らせる社会の基盤を作りたい、という情熱があるなら、この学部が最適です。物事を筋道立てて考える力や、複雑な文章を正確に読み解く力が鍛えられます。
Case 2: 世の中の「お金やモノの流れ」を動かしたい君へ → 経済学部・商学部
キャリアパス:金融(銀行・証券)、メーカー、商社、コンサルタント、マーケターなど
学びのキーワード:市場、データ分析、経営戦略、国際ビジネス
「どうすればモノは売れるのか」「景気はなぜ変動するのか」といった、社会のお金やビジネスの仕組みに興味があるなら、この学部が面白いでしょう。データに基づいて社会の大きな流れを読み解く力や、新しい価値を生み出す企画力が身につきます。
Case 3: 人間の「心や文化の営み」を探求したい君へ → 文学部・教育学部・国際文化学部
キャリアパス:教師、学芸員、編集者、ジャーナリスト、国際協力機関の職員など
学びのキーワード:共感、探究心、言語能力、多様な価値観の理解
「人間とは何か」「文化や芸術は、なぜ人の心を動かすのか」といった、人間の内面や営みの本質に迫りたいなら、これらの学部があなたの好奇心を満たしてくれます。一つの事象を深く掘り下げる探究心や、多様な文化や価値観を受け入れる力が養われます。
大切なのは、君自身の「好き」というエンジン
さて、ここまでいくつかの道筋を示しましたが、最も重要なのは、君自身の「好き」「面白い」という感情です。その知的な好奇心こそが、大学での学び、ひいては将来のキャリアを充実させるための、最も強力なエンジンとなります。
歴史上の人物の生き様にワクワクするのか、世界経済のニュースに心が躍るのか、それとも美しい文学作品に感動するのか。あなたの「好き」というエンジンを確認することが、後悔しない学部選びの第一歩です。
もちろんそれがなくても別に問題はないと思います。けれど思い返してみてください。あなたにもきっと面白いと思える何かがあるはずです。楽しいことをたくさん想像して自分に問うて探してみてください。今すぐじゃなくてもいい。けれど自分は何をしたいのか何をしている時が楽しいのか、それはきっと今度の長い人生で先の見えない真っ暗な状態に落ちた時も、きっと先を照らす灯となり道標になってくれると思います。
その「好き」を、大学合格への”武器”に変える学習戦略
自分の「好き」と進むべき「学部」が決まったら、次はその二つを日々の勉強に繋げ、合格への”武器”に変える「学習戦略」が必要です。
例えば、あなたが「歴史が好きで、文学部史学科」を目指すなら、受験勉強の世界史は、単なる暗記作業ではありません。「なぜ、自分の好きなこの時代が、これほどまでに魅力的なのか」という問いを立て、背景にある政治や文化を能動的に学ぶ、知的な探求の時間に変わります。
しかし、その「好き」という気持ちと、大学受験で求められる膨大な知識量を、自分一人で結びつけ、具体的な学習計画に落とし込むのは至難の業です。
君だけの「好き」と「目標」を繋ぐ、オーダーメイドの計画
私たち現論会は、生徒一人ひとりとの対話を何よりも大切にします。あなたの「好き」なことは何か、将来どんなことに挑戦したいのか。その想いを知ることから、私たちのコーチングは始まります。
そして、あなたのその「好き」というエンジンを最大化しながら、志望校合格というゴールに最短でたどり着くための、完全オーダーメイドの学習計画を設計します。勉強を、単なる”作業”から、君の未来に繋がる”プロジェクト”に変える。それが、私たちの役割です。
無料相談では、あなたの興味や関心について、ぜひお聞かせください。その想いを、具体的な学部・学科、そして日々の学習計画に繋げるための「最初の作戦会議」を、私たちと一緒に始めましょう。