【現代文】センスは不要!現代文の点数を安定させる”論理的”読解法とは?「接続詞」と「対比構造」にだけ着目せよ
更新日 : 2025年7月25日
「本文の内容は、なんとなくわかった気がする」
「一番それっぽい選択肢を選んだのに、なぜか間違っていた」
「解説を読んでも『筆者の主張は〜』と書かれているだけで、どうしてそう言えるのかわからない…」
現代文の成績が安定しないあなたは、心のどこかで「現代文はセンスや読書量の問題だ」と諦めてしまっていませんか?
断言します。その考えは、全くの誤解です。大学入試の現代文は、国語の才能を測るテストではありません。文章の論理構造を、客観的な根拠に基づいて正確に読み解けるかを測る「論理パズル」です。そして、パズルには必ず明確な「解き方」が存在します。
この記事では、あなたのフィーリング頼りの読解を卒業させ、点数を安定させるための、最も強力な2つの「論理的読解法」を伝授します。
あなたの点数が安定しないのは「フィーリング」で読んでいるから
文章全体をなんとなく読み、「こんな感じのことが書いてあったな」という”雰囲気”で選択肢を選んでいませんか?それでは、本文のテーマや筆者の主張との相性によって、点数が乱高下するのは当然です。
入試で問われているのは、文章の”骨格”、つまり論理の組み立てです。筆者が何を肯定し、何を否定しているのか。その主張をどうやって補強しているのか。その骨格を見抜くための「目印」に気づけるかどうかが、全てを分けます。
センス不要!文章の”骨格”を見抜く2つの着眼点
今日から、本文を読むときはただ文字を追うのではなく、以下の2つの「目印」を探すことだけを意識してください。
着眼点①:「接続詞」は”道路標識”である
接続詞は、筆者が「この先、こういう話の展開をしますよ」と教えてくれる、親切な道路標識です。文章を読みながら、接続詞が出てきたら必ず丸で囲むクセをつけましょう。
- 【逆接】しかし、だが、ところが → この後が最重要!筆者の”本当の主張”が来る確率90%の超重要サインです。
- 【順接】だから、したがって、ゆえに → 「まとめ」に入りますよ、というサイン。直前の内容が「理由」で、直後が「結論」です。
- 【具体化】たとえば → 直前の、抽象的で難しい内容を、分かりやすく説明してくれる部分です。具体例そのものより、その前の一般論が重要です。
着眼点②:「対比構造」は”筆者の主張”のありかを示す
評論の文章は、ほぼ例外なく「A vs B」という対比構造で書かれています。「西洋 vs 日本」「理想 vs 現実」「一般論 vs 筆者の新説」など、筆者は何かと何かを比べることで、自分の主張(B)を際立たせようとします。本文を読みながら、「これはA側の話だな」「これはB側の話だな」と、キーワードに印をつけながら区別するだけで、筆者の立ち位置と主張の核心が驚くほど明確になります。
この「論理の型」を、あなたは使いこなせていますか?
「なるほど、接続詞と対比に注目すればいいのか」…そう理解することと、それを時間制限のある試験本番で、どんな文章に対しても冷静に使いこなせることは、全く別の次元の話です。
「逆接の”しかし”が省略されている場合はどう見抜く?」
「一見、対比に見えない部分に隠された対比構造をどう探す?」
この実践的なレベルで「論理の型」を使いこなすには、やはり専門家によるトレーニングが必要となります。
私たちは「本文のどこに」「なぜ」それが書いてあるかを解説します
現論会の現代文の指導では、ただ正解を教えることはありません。設問を解説する際には、必ずこう問いかけます。
「この選択肢が正解になる根拠は、本文のどの部分にある?」「第3段落の”しかし”の後ろに、ほとんど同じ内容が書いてあるよね。だから、これが答えになる。このように、答えは必ず本文のどこかに、論理的な目印と共に書かれているんだ」
この、解答の根拠を本文から探し出す「証拠探し」の訓練を徹底的に繰り返すこと。これこそが、センスに頼らない、安定した現代文の得点力を養成する唯一の方法です。
私個人としては現代文がかなり好きな科目でした。だって毎日数学ばっかって大変じゃないですか?好きな本読んで読解力つけるもアリです。とにかくたくさん活字に触れることが重要な気がします。
現代文は、才能ではなく「技術」の科目です。正しい読み方を学び、トレーニングを積めば、誰でも必ず成績は上がります。運任せの読解は、もう終わりにしませんか?
無料相談では、あなたが過去に間違えた現代文の問題を1問お持ちください。なぜそれが正解になるのか、その「論理的な根拠」が本文の中にどう隠されているのかを、その場で見つけ出してみせます。