【3月の連載第5回】今月の科目解説:英語(英文解釈編)
更新日 : 2026年3月19日
英文解釈:「訳せる」と「理解できる」の決定的な違い
英語の学習を進めていくと、単語も文法も分かっているはずなのに、一文が長くなった途端に何を言っているのか掴めなくなる、という壁にぶつかります。この壁を突破するために必要なのが「英文解釈」の技術ですが、多くの人が陥りがちな罠が「綺麗な日本語に訳すこと」をゴールにしてしまうことです。
今回は、単なる「和訳」を超えて、英文を構造のまま「理解する」ための解釈の深掘りについてお話しします。
「日本語の介在」を最小限にする
試験本番という限られた時間の中で、一文ずつ丁寧な日本語に直していては、長文を読み終えることは不可能です。解釈の最終目標は、日本語を介さずとも、英文の「構造」を見た瞬間に意味が脳に流れ込んでくる状態を作ることです。
そのために重要なのが、以下のプロセスです。
文の「骨格」と「装飾」を視覚的に分ける
[The idea (that the project would be successful)] turned out to be wrong.
このように、that節を( )で括り、それがideaを説明している「装飾」であることを瞬時に見抜きます。すると、残った [The idea… turned out to be wrong] という骨格(S-V-C)が浮き上がってきます。
「予測」しながら読み進める力
英文解釈とは、受動的に文を読み解く作業ではなく、次の展開を「予測」する積極的な行為です。
例えば、文頭に “Not only…” と出てきた瞬間に、脳は無意識に “but also…” の登場を待ち構えます。あるいは “It is important that…” とあれば、その後に筆者の主張が具体的に述べられることを確信します。
この「構造の予測」ができるようになると、視線は左から右へ、止まることなく流れるようになります。
音読による「構造の定着」
構造を完璧に理解した英文を、何度も音読してください。この時、頭の中で「今、主語を読んでいる」「ここからは修飾節だ」という構造の意識を保つことが不可欠です。
音読を繰り返すことで、わざわざ分解しなくても、脳が英語の語順のまま意味を処理する「英語脳」の回路が強化されていきます。
最終的には日本語と同じように意識しなくてもなんとなく配置がわかる、大まかな構造が合ってるので意味もわかるし伝わるというところになります。受験英語では最終的には志望校の問題傾向にはよりますが、この領域に達していれば少しの調整でなんとかなります。
チェックリスト:
・文の主語(S)と動詞(V)を特定するのに、3秒以上かかっていませんか?
・関係代名詞や分詞が出てきたとき、その「終わり」がどこか見失っていませんか?
・「全訳」ができても、結局その文がパラグラフの中でどんな役割を果たしているか説明できますか?
解釈は、単語や文法という「点」を、意味のある「線」に繋げる作業です。
ただ訳せることに満足せず、構造を「透視」できるレベルまで、一文一文を解剖してみてください。その先に、長文がスラスラと読める快感が待っています。
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