【3月の連載第4回】今月の科目解説:英語(読解文法編)
更新日 : 2026年3月14日
英語学習において、「文法」という言葉を聞くと、多くの人が分厚い問題集や、重箱の隅をつつくような細かい文法問題を想像するかもしれません。しかし、長文読解という実戦において必要な文法は、それとは全く別物です。
目標は「文法問題の正解」ではなく、「複雑な英文の構造を瞬時に透視すること」です。今回は、膨大な文法事項の中から、読解に真に機能する「武器」をどう選別し、磨き上げるべきかを深掘りします。
「文の骨格」を支える知識に絞る
長文が読めなくなる最大の原因は、文が枝葉(修飾語)で膨らみ、主語(S)と動詞(V)を見失うことにあります。読解文法で最優先すべきは、この「骨格」を特定するための知識です。
具体的には、以下の3点に絞って習得を完成させます。
・5文型(SVOC)の完全な理解:
動詞の形を見た瞬間に、その後にどのような要素(目的語や補語)が続くかを予測する力です。
・句と節の判別:
不定詞、分詞、関係代名詞などが、どこからどこまでが一つの大きな「意味の塊」を作っているかを識別する力です。
・準動詞(不定詞・動名詞・分詞)の役割:
それが主語になっているのか、名詞を修飾しているのか、あるいは付帯状況を説明しているのか。ここを曖昧にすると、文の意味は180度変わってしまいます。
「重箱の隅」は潔く捨てる
入試文法問題には、めったに使われない特殊な仮定法や、極めて例外的な語法が出題されることがあります。しかし、長文読解においてそれらの知識が必要になる頻度は、統計的に見て極めて低いです。
限られた時間の中で最大のパフォーマンスを出すためには、読解に寄与しない知識を深追いしてはいけません。
文法の知識が「機能している」かどうかを判断する基準は、その文の構造や解答の根拠を、自分自身の言葉で論理的に説明できるかどうかです。「なんとなく関係代名詞っぽいから」という感覚的な判断を徹底的に排除し、「先行詞がこれで、格がこれだから、この役割を果たしている」と解剖するように説明できるまで精度を高めます。
最終的には読めればいいんです。正しいと書いてあるものを間違っていると正反対の意味で捉えなければそれで大丈夫です。(実際のところは)
チェックポイント:
・一文を読んだとき、反射的にSVOCが頭に浮かびますか?
・分詞構文や関係代名詞を見たとき、その「塊」の終わりがどこか即答できますか?
・参考書の解説を読まずに、その英文がなぜその意味になるのかを第三者に説明できますか?
もし一つでも不安があるなら、今すぐ「読解に特化した文法」へと学習をシフトしてください。
明日、あなたが目にする長文が、ただの単語の羅列ではなく、明確な骨格を持った「構造物」に見えてくるはずです。
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