「もしダメだったら」という思考のループを断ち切る
更新日 : 2026年3月4日
3月に入り、日本ではいよいよ合格発表のカウントダウンが始まっている頃でしょうか。
昨日の連載でも書きましたが、僕は今「肩書きのない自分」と向き合っています。ルームメイトとの挨拶も、少しずつ自然にできるようになってきました。そんな小さな一歩が、意外と僕の心を支える「くさり」になってくれています。
さて、今の時期、皆さんの頭を一番占領しているのは「もしダメだったらどうしよう」という不安ではないでしょうか。
一度その思考にハマると、不合格になった後の暗い未来ばかりが浮かんできて、夜も眠れなくなる……。実はこれ、脳が「未知の脅威」からあなたを守ろうとして、過剰にアラートを鳴らしている状態なんです。
今日は、そんな思考の暴走を止めるための、認知行動療法(CBT)のエッセンスを紹介します。
それは、「最悪のシナリオを具体化する」という方法です。
認知行動療法とは
不安の正体は、実は「正体のわからないモヤモヤしたもの」です。
だからこそ、あえて紙に書き出してみてください。
「もし不合格だったら、具体的に何が起きるのか?」
・もう一年勉強することになる。
・今の友達と違う場所に行くことになる。
・親に申し訳ない気持ちになる。
……書き出してみると、意外と「命まで取られるわけじゃないな」という事実に気づきます。
そして次に、それぞれのシナリオに対して「じゃあ、その時はどう動くか?」という対策までセットで考えておきます。
「予備校はここを検討する」「この1ヶ月は思い切り休む」といった具合に。
「最悪の事態」への対処法が決まると、脳は「あ、対策があるならこれ以上アラートを鳴らさなくていいんだな」と判断し、不安のボリュームを下げてくれます。これを心理学では「脱フュージョン」と呼び、思考と自分を切り離す非常に有効な手段です。
まとめ
不合格という結果は、確かに辛いものです。
でも、それはあなたの人生が「終わる」ことと同義ではありません。
最悪の事態を想定して、なお「自分ならなんとかなる、なんとかできる」と思える準備をしておくこと。
その準備さえできれば、あとは結果を待つだけです。
不安をゼロにしようとしなくて大丈夫。不安と一緒に、残りの数日を静かに過ごしていきましょう。
皆さんの心が、少しでも軽やかになることを願っています。
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