【受験生へ】戦い続けるための「戦略的リセット」術
更新日 : 2026年2月6日
連日の試験や、朝から晩までの猛勉強。2月に入ってから、身体の重さや脳の「霧がかかったような感覚」を覚えている人も多いのではないでしょうか。特に、私大の連戦の合間などは、「休むと知識が抜けてしまう」という恐怖から、無理に机に向かい続けてしまいがちです。しかし、医学生の視点から、今のあなたに最も必要なのは、ただの休息ではなく「戦略的な回復」の重要さを伝えさせてください
スポーツ科学や生理学の世界には「アクティブレスト(積極的休養)」という言葉があります。疲れているからといって一日中寝て過ごすのではなく、あえて軽い運動や散歩をすることで血流を促し、疲労物質の排出を早めるという手法です。これは脳にも当てはまります。ずっと同じ姿勢で固まった思考をほぐすには、「何もしない」よりも「心地よい刺激」を与える方が、実は回復が早いのです。
具体的には、15分から20分程度の軽い散歩がおすすめです。外の空気を吸い、景色を眺めることで、脳内では「セロトニン」という幸福感や安心感をもたらす物質が分泌されます。また、場所を変えることで視覚情報が更新され、机の上で煮詰まっていた思考が驚くほど整理されることも多いのです。私は、この「あえて机から離れる勇気」を持つことこそが、後半戦を勝ち抜くためのプロの技術だと思っています。
もう一つ大切なのは、デジタルデトックスです。休憩中にスマホを見てしまうと、脳は視覚情報の処理に追われ、全く休まる暇がありません。休憩時間は、スマホを置いて目を閉じ、好きな音楽を聴いたり、温かい飲み物を楽しんだりする。「五感を使って脳を癒やす」ことを意識してみてください。そのリセットの時間が、次の1時間の学習効率を何倍にも引き上げてくれるはずです。
受験は、最後は「体力の残し合い」でもあります。限界を超えてボロボロになるまで戦うのではなく、賢く休み、賢く回復しながら、一番良い状態で本番の席に座る。そんな「自分という資産」を大切にする姿勢を持ってください。あなたが今日、勇気を持って取った休憩が、明日のあなたを救う1点につながります。心と体を慈しみながら、最高のパフォーマンスを目指していきましょう。
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