【受験生へ】前の試験を「過去」に追いやり、心をデトックスする
更新日 : 2026年2月2日
私大入試の連戦が始まっている人も多い時期ですね。試験が終わった直後、どうしても「あの問題、もっとこう書けばよかった」「あそこを間違えたかもしれない」という後悔が、頭の中をぐるぐると駆け巡ってしまうことはありませんか。終わったことを反省するのは誠実な証拠ですが、次の戦いが控えている今のあなたにとって、その「終わった試験への執着」は、脳のパフォーマンスを下げるノイズになってしまいます。
精神医学や心理学の知見では、未完了のタスクや解決していない問題ほど記憶に残りやすいという「ツァイガルニク効果」という現象が知られています。試験が終わっても心がざわつくのは、脳がまだその問題を「解いている途中」だと錯覚しているからです。私は、これを断ち切るために、物理的・意識的な「思考のデトックス」をルーティン化することをおすすめします。
具体的な方法として、試験が終わったらその科目の問題用紙をカバンの奥深くにしまい、心の中で「この試合は終了」と明確に宣言してください。もし不安が消えないなら、その感情をあえてノートの端に書き殴り、破って捨てるという「筆記開示」も有効です。感情を外に吐き出すことで、脳は「この件は処理済み」と認識し、次の科目に向けた新しい集中力のスペースを確保してくれます。私は、一戦ごとに心を真っ白にリセットできる人こそが、連戦という過酷な状況を勝ち抜けるのだと感じています。
「終わった一問」を悔やんで1点を失うよりも、「次の一問」で1点を奪いに行く。その攻撃的なメンタリティを維持するためには、過去を潔く切り捨てる「忘却の技術」が必要です。どんなに手応えが悪かったとしても、あるいは逆に良すぎたとしても、それはもう今のあなたとは無関係な「過去のデータ」です。今のあなたが全力を注ぐべきは、明日、あなたの目の前に置かれる真っ白な解答用紙だけなのです。
今夜は、前の試験の答え合わせをするよりも、温かいお風呂に入って、脳に溜まった澱(おり)を洗い流してあげてください。明日、会場の席に座ったとき、あなたの心が一点の曇りもなく、最高にクリアな状態でありますように。私は、一戦ごとに強くなっていくあなたの適応力を、心から信じています。
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