【とある日のモノローグ #38】「生きていてくれる」という、ただそれだけの奇跡
更新日 : 2026年1月26日
少し落ち着いて周りを見渡してみると、ふと胸が締め付けられるような想いに駆られることがあります。今、社会人として懸命に働いている大切な友人たちの何人かが、メンタルの不調や心のしんどさを抱え、足を止めてお休みをしています。バリバリと仕事をこなしていた彼らが、今は静かに自分自身と向き合っている。その姿を見るのは少し辛くもありますが、それ以上に私の心に湧き上がってくるのは、「生きていてくれて、本当にありがとう」という、小さく、けれど切実な願いのような想いなのです。
今の社会は、立ち止まることや休むことを、どこか「遅れ」や「負け」のように感じさせてしまう空気があります。そんなこともなくなりつつはあるとは思うのですが、やはり私もそう思ってしまいます。
でも、心が悲鳴を上げたときに、その声に耳を傾けて休むことを選んだ彼らの決断は、何よりも自分を大切にする勇気ある行動だと思うのです。そして、そんな苦しい状況にある中で、私に「今、しんどいんだ」と打ち明けてくれたこと。その信頼が、私にはたまらなく愛おしく、「話してくれて、本当にありがとう」と、心の中で何度も繰り返しています。
実を言うと、私は幸いにも今は元気に過ごせていますが、元来メンタルが強い方ではありません。どちらかと言えば、些細なことに傷ついたり、深く考えすぎてしまったりする、繊細な部分を抱えて生きています。だからこそ、今立ち止まっている彼らの姿は、決して他人事ではないのです。彼らが弱さを隠さず、ありのままの自分を見せてくれるからこそ、私は自分の弱さもまた、否定せずにいられる。「弱くてもいい、立ち止まってもいい、ただ生きていればそれでいい」。彼らの存在そのものが、私にそんな大切な真実を教えてくれているような気がしてなりません。
「生きていればそれでいい」。最近、この言葉の持つ本当の重みを噛み締めています。派手な成功や目に見える成果がなくても、今日一日を、息をして、ただ存在している。それだけで、あなたは誰かにとっての光であり、希望なんです。友人が伝えてくれたその「弱さ」は、私にとっての救いでもあります。彼らが正直に話してくれるからこそ、私もまた、自分なりの歩幅で、なるべく立ち止まらずに、でも無理をせずに頑張っていこうと思えるのです。
受験生の皆さんも、今、途方もないプレッシャーの中にいることでしょう。もし、心がポキッと折れそうになったら、どうか思い出してください。試験の結果や将来の肩書きよりも、あなたがそこにいて、息をして、生きていることの方が、何億倍も価値があるということを。私は、戦い続けるあなたも、少し休んでいるあなたも、そのすべてを肯定したいと思っています。あなたが今日も生きていてくれることに、心からの感謝を込めて。私もまた、あなたの存在に励まされながら、明日への一歩を踏み出そうと思います。