【受験生へ】ミスを「仕組み」で防ぐ知恵
更新日 : 2026年1月12日
本番が近づくにつれて、「ケアレスミスをしたらどうしよう」という不安が頭をよぎることはありませんか。一生懸命解いたのに、見直してみたら計算違いや転記ミスを見つけて落ち込んでしまう。そんなとき、「次はもっと注意しよう」と気合を入れ直すのも大切ですが、私はあえて「人間はミスをするものだ」という前提に立って、仕組みで解決する方法を考えてみてはどうかと思うのです。
安全工学の世界には「フールプルーフ」という設計思想があります。これは、たとえ人が間違った操作をしようとしても、事故が起きないようにあらかじめ装置側でブロックするという考え方です。例えば、電子レンジは扉が閉まっていないと作動しませんし、洗濯機は蓋が開くと回転が止まりますよね。これは使う人の注意力を信じるのではなく、「ミスが起きようがない仕組み」を先に作っておくという知恵なのです。受験勉強においても、この考え方は非常に役立つのではないかと感じるのです。
具体的には、「見直しを頑張る」という抽象的な目標ではなく、自分なりの「ミス防止ルール」を自動化してしまうのがおすすめです。例えば、数学の問題を解くときは「一行ごとに逆算を確認する」という動作を癖にしたり、英語の選択肢問題では「本文と矛盾する箇所に必ず×を書き込む」という作業をルーティンにしたりすることです。これらは、あなたの注意力が散漫になったときでも、手が勝手にミスを弾いてくれるような「防御システム」になってくれるのではないでしょうか。
本番の緊張した状態では、普段通りの注意力を維持するのはとても難しいことです。だからこそ、今のうちに「自分のミスの傾向」を分析して、それを物理的に防ぐための手順を決めておいてほしいのです。私は、気合でミスをゼロにしようとするよりも、こうした冷静なシステム作りに時間を割く方が、結果として大きな安心感に繋がるのではないかと思うのです。
完璧な人間を目指す必要はありません。自分の「うっかり」を優しく受け入れた上で、それをカバーする賢い手順を身につけていく。その工夫の積み重ねが、試験会場であなたを救う最強の味方になるのではないかと私は願うのです。今日解く一問から、自分だけの「ミス防止ルール」を少しずつ試してみてくださいね。
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