最後の模試の結果は行動の記録
更新日 : 2025年12月4日
この時期に返却される模試の結果は、おそらく受験生として受ける最後の大きな模試になるでしょう。その点数や判定のアルファベットに心が揺れるのは、それだけ真剣に向き合ってきた証拠です。これまで幾度となく話してきた模試の結果との向き合い方についてです。
さてこの結果を単なる成績表ではなく、本番の試験時間で、自分自身がどう行動したかを記録した「行動記録」として捉えてみるのはどうでしょうか。この記録を冷静に読み解くことが、残された時間を最も有効に使うことに繋がると考えています。
模試の結果を読み解く際、以下の3つの視点を持つことが、有効だと考えています。
まず、時間配分の使い方です。問題用紙のどこに時間をかけすぎたせいで、他の簡単な問題に手が回らなかったか。難問に執着してしまった時間はないか。点数そのものよりも、自分の時間の使い方に無駄がなかったかを厳しく確認する視点を持ってみましょう。
次に、問題に取り組んだ順序です。解きやすい問題から確実に得点することを大切にすると、精神的にも安定します。模試の最中に、焦りから難しい問題に最初から挑んでしまい、冷静さを失わなかったか。自分が最も効率的に得点できる順序で、問題に取り組めたかを検証するのも大切です。
そして最後に、心と体のコンディションです。模試の最中に感じた焦りや、小さなケアレスミスの原因は、体調の波や、前日の睡眠不足ではなかったか。この模試が教えてくれた、あなたのメンタルと体の弱点を、本番までにどう整えるかを考える良い機会になります。
最後の模試を、点数という結果だけで終わらせるのではなく、自分の行動と心の記録として読み解くこと。この冷静な振り返りが、残りの日々をどう過ごすかという、具体的な行動に繋がる。この姿勢こそが、自分の未来への誠実な向き合い方ではないかと、私は強く思うのです。
日々の学習法や、この時期の過ごし方について、他にも具体的なヒントが欲しい方は、現論会のYouTubeチャンネルで様々な情報を提供しています。ぜひご覧になってみてください。
現論会YouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/@genronkai