今日から、いよいよ12月です。カレンダーの残り枚数が減り、入試本番までの日数が、現実的な数字として見え始めました。この時期、誰もが感じる焦燥感を、ただの不安で終わらせてはいけません。今日からやるべきことは、受験日を起点にした逆算計画を確立することです。

この計画の鍵となるのは、問題を解くことと知識を詰め直すことを、明確に連動させることです。多くの生徒は、過去問を解いて点数を出したら、それで満足してしまうかもしれません。しかし、過去問の最大の価値は、点数を出すことではなく、あなたの弱点を明確に特定してくれることにあります。

まず、志望校の受験日から逆算し、残りの日数を、大まかにブロック分けしてみてください。そして、その期間ごとに、過去問で明らかになった弱点分野の知識再構築を最優先の目標とします。集中的に知識を補強すべき、具体的な課題が見えるのです。

このフローは、以下の通りです。

１. 過去問を解く：→ ２. 設問別正答率で課題を特定する：→ ３. 残りの時間で、その課題分野の教科書・問題集だけを集中して復習する。

重要なのは、解いた過去問を課題の洗い出しとして、残りの時間を知識の補強として最大限に活用することです。曖昧な全範囲を復習するという計画は、この時期には意味を成しません。どこに、どれだけの時間を費やすべきか、過去問のデータに基づいて、具体的に決めてください。

この逆算計画は、あなた自身の未来への約束です。計画を立てることで、漠然とした不安は今日やるべき具体的なタスクへと変換されます。この習慣こそが、残された時間を最も有効に使う唯一の方法だと、私は強く思うのです。

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