場所を変えることで生まれる変化
更新日 : 2025年11月3日
今日は文化の日で祝日です。学校がお休みで、まとまった時間を勉強に使える貴重な一日ですね。そんな日だからこそ、いつもと違う場所で勉強しようと、図書館やカフェ、あるいは塾の自習室へ向かった人もいるのではないでしょうか。
私自身、何か新しいアイデアを考えたい時や、同じ作業を続けて煮詰まってしまった時、意識して自分のいる場所を変えるようにしています。自宅の慣れた場所は安心感がありますが、その慣れが知らず知らずのうちに集中力を鈍らせてしまうことがあるように感じているからです。新しい環境に身を置くことで、脳がふっとリフレッシュされ、「さあ、やるぞ」というスイッチが入る。そんな感覚が好きなんです。
例えば、私は場所を使い分ける時に、その場所の「音」や「空気感」を大切にしています。完全に静かな場所と、ある程度の雑音がある場所とでは、取り組むべきことが変わってくると思うからです。
私にとって、図書館や塾の自習室のような、ほとんど無音に近い静かな場所は、じっくりと考える作業に向いています。それは、難解な現代文の読解や、数学の証明問題を最初から最後までノートに書き出すような、深い集中を必要とする作業です。周りに集中している人がいる環境は、自分も集中しなければ、という良い緊張感を与えてくれます。
一方、カフェのような、適度な雑音(ホワイトノイズ)がある場所は、単純な暗記作業や、ルーティン化された勉強に向いています。例えば、英単語のチェックや、すでに解いた問題の復習など。少し気が散る要素があるからこそ、逆に集中力が散漫になるのを防いでくれるような気がします。
もちろん、これは私個人の使い分けであり、人に勧める「賢い」やり方、というわけではありません。人によっては、リビングの生活音の中でこそ集中できる人もいるでしょう。大切なのは、それぞれの場所が持つ空気を感じて、その時の自分の気分や、取り組みたい科目に、一番合う場所を探してあげること。そうして、自分の心と体の声に耳を傾けて、最高のパフォーマンスを引き出してあげる。そうした工夫の積み重ねこそが、学力を着実に伸ばしていくのだなといつも考えさせられます。