頭を動かす前に、まず体を起こしてみる
更新日 : 2025年10月30日
この季節の朝は、布団から出るのが少しだけ億劫になりますね。窓の外はまだ薄暗く、空気もひんやりとしている。そしてまだ眠気の残る頭で、無理やり机に向かう。そんな毎日を送っている人も少なくないかもしれません。
私自身、仕事で考えが煮詰まった時や、どうにも集中できない時ほど、意識して、朝の時間を少しだけ変えるようにしています。それは、たった15分、家の周りを散歩することです。
特別なことは何もしません。ただ、少しだけ早歩きで朝日を浴びながら歩く。そうすると、冷たい空気が肺いっぱいに広がって、寝ぼけていた頭と体が、内側からシャキッと目覚めるような感覚があります。人間の体は、朝日を浴びることで、一日の活動モードのスイッチが入る、と聞いたことがあります。難しい理屈は分かりませんが、確かに散歩から帰ってきて温かいお茶を一杯飲む頃には、頭がすっきりとして、「さあやるか」という気持ちになっている。そんな実感があります。
15分というと、その時間があったら単語の一つでも覚えられる、と思うかもしれません。私も昔はそうでした。でも、眠い頭で30分机に向かうよりも、15分散歩して残りの15分で驚くほど集中する、という経験をしてからその考えは少し変わりました。急がば回れとは、こういうことなのかもしれませんね。
心と体は、繋がっている。頭をしっかり働かせるためには、まずその土台である体を健やかに保ってあげること。この当たり前の事実に私自身この仕事を通して、何度も気づかされます。忙しい時ほど、ほんの少しだけ、自分の体をいたわる時間を持つ。そんな心の余裕を私も大切にしたいといつも思っています。