難関大受験専門塾 現論会

校舎を探す 無料受験相談

難関大受験専門塾 現論会

校舎を探す 無料受験相談

難関大受験専門塾 現論会

校舎を探す 無料受験相談

難関大受験専門塾 現論会 西宮苦楽園校

ただの文字列が意味を持ち始める瞬間

更新日 : 2025年10月22日

机の上に開いた、単語帳。びっしりと並んだ黒い文字の列を、ただじっと見つめる。意味を隠して、思い出そうとして、でも数分後にはもう忘れている。そんな繰り返しの作業に、心が少しだけ疲れてしまう。まるで、記号の羅列をただ頭に詰め込んでいるような感覚に陥ることはないでしょうか。

私自身、何かを覚えなければいけない時、その対象を「ただの情報」としてではなく、一つの「物語」として捉えられないかと考えることがあります。そして、英単語もその一つひとつが、実は長い歴史を持つ「物語」の主人公なのです。

例えば、少しだけ回り道に思えるかもしれませんが、単語の「語源」を調べてみるんです。「transport」という単語なら、「trans-(向こう側へ)」と「-port(運ぶ)」というパーツから成り立っている。「向こう側へ運ぶ」だから、「輸送する」。そう分かると、今までただの記号だったものが急に意味を持ったパズルのピースのように見えてきます。

以前、私が教えていた生徒で、とてもユニークな覚え方をしている子がいました。その子は、覚えにくい単語の横に、その意味を表す、本当に簡単なイラストを描いていたんです。「erupt(噴火する)」という単語の隣に、小さな火山の絵を描く。それだけで、その単語はもう忘れられない特別な一つになります。

語源も、イラストもやっていることは同じなのかもしれません。無味乾燥に見える文字列に自分だけの「意味」や「感覚」という取っ掛かりを付けてあげる作業。その一手間が、記憶をただの「点」ではなく、他の知識と繋がった「線」や「面」にしてくれるのだと、私は思います。

ただの暗記作業も、少しだけ視点を変えれば、知的な探求や、自分なりの表現の場になり得る。その面白さを、私自身も忘れずにこれからも生徒たちに伝えていけたらなと考えています。

一覧に戻る

SCHOOL BUILDING

全国に校舎を展開中

RECRUITMENT &
BUSINESS PARTNERS

現論会では、一緒に働く仲間を募集中です

無料受験相談 資料請求