「To Doリスト」がうまく機能しない人へ。むしろ「やらないことリスト」を作ってみない?
更新日 : 2025年9月24日
皆さんも経験があるかもしれませんね。新しい週の始まりに「今週こそ頑張るぞ」と意気込んで、立派なTo Doリストを作るんです。でも、週末になってリストを見返すと、達成できたのは半分以下で、残ったタスクの山を見て自己嫌悪に陥る。
このTo Doリストって、真面目な人ほど、自分を苦しめる呪いのリストになってしまうことがあるんじゃないかと私は最近思うんです。
そこで今日は、全く逆の発想を提案してみたい 「やることリスト」を作る前に、まず「やらないことリスト」を作ってみませんか、と。
「やること」を増やすだけではうまくいかない?
私たちの集中力や時間って、蛇口から出る水のようなものだと私は考えています。To Doリストを作るのは、その水を溜めるためのバケツを用意するような行為です。でも、もしそのバケツにたくさんの穴が空いていたら、どうでしょう?
いくら蛇口をひねって水を注ぎ込んでも、水はどんどん漏れ出ていって一向に溜まりませんよね。
その”穴”こそが、私たちの集中力を奪う日々の無駄な習慣なんです。まずやるべきは、新しい水(タスク)を注ぎ込むことじゃなくて、そのバケツの穴を、一つひとつ塞いでいく作業なんじゃないでしょうか。
「やらないことリスト」とその効果
これは、私が受験生だった頃や今でも仕事で行き詰まった時に、実際に作るリストです。皆さんの参考になるかもしれないので、いくつか紹介しますね。
① 意味のないネットサーフィンをしない
勉強の休憩中つい目的もなくニュースサイトやまとめサイトを見てしまうことってありますよね。私はこれをリストの最初に書きました。休憩はする、でも、その休憩時間は、脳を休ませるための散歩やストレッチに使う、と決めたんです。
② スマホの通知を、見ない
LINEの通知、SNSの通知…あれは本当に集中力の天敵です。私は、勉強中は、スマホの通知を全てオフにする、と決めました。緊急の連絡は、どうせ電話がかかってきますからね。これだけで、集中力が細切れにされることが、劇的に減りました。
③ 完璧な計画を立てようとしない
これも大事です。計画を立てることに時間をかけすぎて、肝心の勉強ができない、なんて本末転倒ですよね。計画は8割くらいの完成度でいい、あとは走りながら修正する、と決めました。これで、行動へのハードルがすごく下がりました。
「やらないこと」を決めると”本当にやるべきこと”が見えてくる
不思議なことに、やらないことを決めてバケツの穴を塞いでいくと、自分が本当に使わなければいけない時間や、集中すべきタスクが、くっきりと浮かび上がってくるんです。
ノイズが消えることで、一番大事な”信号”が、クリアに聞こえてくるような感覚です。やること(タスク)を増やすのではなく、やらないこと(ノイズ)を減らすことで、結果的に、本当に大事なことを、より高い質で、やり遂げることができるようになるんです。
もし皆さんが今、たくさんのTo Doリストに追われて、息苦しさを感じているなら、一度そのリストを横に置いてみてください。そして一枚の新しい紙に、君が「今日、らないこと」をいくつか書き出してみてほしいんです。
何かを”足す”ことだけが、成長じゃない 何かを”引く”ことで、もっと高く、遠くまで飛べるようになることも、きっとあるはずだと思います。