集中力が途切れた時に試してほしい、たった5分でできる「デスク周り片付け」のススメ
更新日 : 2025年9月18日
長時間、同じ場所で、同じ姿勢で、同じ科目を勉強していると、どうしても訪れる”魔の時間”がありますよね。
そう、「集中力が、ぷつんと途切れる瞬間」です。
さっきまでスラスラ頭に入ってきた英文が、急にただのアルファベットの羅列に見える。数学の数式が、意味を持たない記号にしか感じられない。こうなると、もうダメ。焦って机にかじりついても、時間だけが過ぎていって、全く勉強が進まない…。
こんな時、君ならどうしますか?スマホを手に取りますか?それとも、とりあえずベッドにダイブ?
今日は、そんな”魔の時間”を乗り越えるための、僕が受験生時代に発見した、ちょっと意外な、でもめちゃくちゃ効果的なリフレッシュ法を一つ、紹介させてください。それは、「たった5分だけ、デスク周りを片付ける」という方法です。
「部屋の乱れは、心の乱れ」って、本当だった
「え、疲れてる時に、わざわざ掃除するの?」って思うかもしれません。でも、これ、科学的にも理にかなっているらしいんです。
人間の脳って、視界に入る情報量が多ければ多いほど、無意識のうちにエネルギーを消費してしまう、という性質があるそうです。散らかった机の上は、まさに”情報の洪水”。飲みかけのペットボトル、食べかけのお菓子の袋、ぐちゃぐちゃに積まれた参考書…。それらが視界に入るたびに、君の脳は、「これはゴミだな」「これは後でやらなきゃな」と、ほんの少しずつ、集中力を削られていっているんです。
つまり、散らかった机は、君の集中力を静かに盗んでいく”泥棒”みたいなもの。その泥棒を、5分だけ、退治してあげよう、というわけです。
たった5分でOK!「脳のリセット」片付け術
ポイントは、「完璧に綺麗にする」ことではありません。「よし、やるぞ!」と気合を入れるものでもなく、あくまで”気分転換”として、無心で手を動かすことです。
- ステップ①:タイマーを「5分」にセットする
まず、スマホのタイマーを5分にセットします。これがすごく大事。「5分だけ」と決めることで、片付けへの心理的なハードルが、ぐっと下がります。スマホを使わずにキッチンタイマー使うのもいいですよね。 - ステップ②:”明らかにゴミ”なものを、捨てる
次に、机の上にある、明らかにゴミと分かるもの(プリントの切れ端、お菓子の袋、消しゴムのカスなど)を、何も考えずにゴミ箱に捨てます。 - ステップ③:”定位置”に戻す
最後に、今使っていない参考書やノートを、本棚の”定位置”に戻します。バラバラになっているペンを、ペン立てに戻します。ただ、あるべき場所に戻すだけ。
たったこれだけです。タイマーが鳴ったら、途中でも、そこで終了。5分後、君の目の前には、さっきよりも少しだけスッキリした空間が広がっているはずです。
「片付け」がもたらす、3つの魔法の効果
この、たった5分の小さな行動が、驚くほど、君の心と頭に良い影響を与えてくれます。
- 効果①:強制的な”気分転換”になる
勉強で行き詰まった頭を、一旦、強制的に物理的な作業(=片付け)に切り替えることで、脳がリフレッシュされます。体を動かすことで、滞っていた血流も良くなります。 - 効果②:”コントロール感”を取り戻せる
勉強って、やってもやっても、なかなか成果が見えにくいですよね。でも、片付けは、5分やれば、5分やった分だけ、必ず机が綺麗になる。この「自分の行動が、確実に環境を変えた」という小さな成功体験が、「自分はまだやれる」という”コントロール感”を、心に取り戻してくれるんです。 - 効果③:次の勉強に、スムーズに入れる
そして、いざ勉強を再開しようとした時。視界を邪魔するノイズが消えた、スッキリとした机の上では、君の脳は、目の前の参考書だけに、再び、深く集中することができるようになります。
集中力が切れた時って、つい、スマホをいじったり、動画を見たりして、脳に新しい情報を”足し算”してしまいがちです。でも、本当に疲れている脳が求めているのは、逆。情報を”引き算”して、頭の中をシンプルにしてあげることなのかもしれません。
次に集中力がぷつんと切れたら、騙されたと思って、一度ペンを置いて、静かに机の上を片付けてみてください。それは、君の脳にとって、最高の”休憩”になるはずです!