「あの時もっと勉強していれば…」その後悔は、捨てよう!受験生が知るべき”今、ここ”に集中する力
更新日 : 2025年9月11日
こんにちは。2学期が始まって、少しずつ受験本番の足音が近づいてくるこの時期。君の心の中に、ふとした瞬間に、亡霊のように現れる言葉はありませんか?
「ああ、夏休み、もっと勉強しておけばよかった…」
「1ヶ月前、スマホばっかりいじってないで、ちゃんと机に向かっていれば…」
「あの模試で、なんであんなケアレスミスをしちゃったんだろう…」
痛いほど、その気持ちが分かります。僕もそうでした。過去の自分の行動を悔やんで、自分を責めてしまう。したくしてるわけじゃないのにしちゃいますよね。受験以外のことでも今でもやっぱり多くのことに対してふとした時に思ってしまいます。
真面目で、頑張りたいと思っている君だからこそ、そんな「後悔」という感情に、心を支配されてしまうんですよね。でも、今日、僕はあなたに少しだけ強い言葉で、でも、精一杯の優しさをもって、伝えたいことがあります。
その「後悔」、今すぐ、捨ててください。
これは僕自身への戒めでもあります。後悔やめましょう。ポイって捨てましょう。中には「え、そんなの簡単じゃない?」って思う人もいると思います。そういう人は「へーこんなにうじうじする人もいるんだ、面白いな」と思って読んでみてください笑。
なぜ「後悔」は、君の合格を遠ざけるのか
後悔がダメな理由って、すごくシンプルなんです。僕が思うに、理由は二つ。
一つは、後悔が、君の「今」という時間を盗む、”時間泥棒”だからです。考えてみてほしいんだけど、「あの時、こうしていれば…」と考えているその瞬間、君は目の前の英単語を覚えてもいなければ、数学の問題を解いてもいない。過去という、絶対にコントロールできない場所に、君の貴重な「今」というエネルギーを、浪費してしまっているんです。
そして、もう一つ。後悔は、君の”自信”を喰らう、吸血鬼みたいなものだからです。「自分はサボってしまったダメな人間だ」と、心の中で自分を責め続ける。その自己否定が、一番大事な「自分ならできる!」っていう、前に進むためのエネルギーを、どんどん奪っていくんです。自信を失った兵士が、戦場で勝てるわけないですよね。
過去の君は”他人”。変えられるのは、今の君だけ
じゃあ、どうすれば、この厄介な感情とサヨナラできるのか。僕が受験生時代に編み出した、ちょっとした考え方のコツがあります。
それは、「過去の自分は、もう今の自分とは関係ない”他人”だ」って、思い切って割り切っちゃうことです。
夏休みにサボってしまった君。それは、もう過ぎ去った過去の人物です。君がコントロールできない、言ってしまえば”他人”です。他人の行動を、今さら悔やんでも仕方ないですよね。
君が、100%、完全にコントロールできる唯一の存在。それは、今、この文章を読んでいる、「今の君」だけです。昨日までの君でも、明日からの君でもない。たった今、この一秒の君だけが、次のページの参考書をめくるか、スマホをいじるかを、決めることができるんです。
君の合格という未来は、過去の行動で決まるんじゃない。「今、ここ」の瞬間の、君の選択の積み重ねだけで、決まるんです。
「後悔」を「次の一手」に変える、具体的なおまじない
それでも、後悔の亡霊は、しつこくやってきます。そんな時に、僕がやっていた具体的な方法を一つだけ紹介します。それは、「後悔」を「次の一手」に変換する、言葉の”おまじない”です。
もし、「あー、昨日3時間もダラダラしちゃった…」という後悔が頭に浮かんだら、そこで思考を止めずに、「”だからこそ、今から”30分、超集中して英単語をやろう」と、必ず未来への行動に繋げる言葉を付け加えるんです。
- 「夏休み、計画通りに進まなかった…」
→「”だからこそ、今から”、この1週間の計画を、現実的なものに立て直そう」 - 「模試で、全然点数が取れなかった…」
→「”だからこそ、今から”、間違えた問題の分析を、一問だけ始めよう」
この「だからこそ、今から」という言葉は、後ろ向きのエネルギーを、強引に前向きなエネルギーへと変換してくれる、魔法の言葉だと僕は思っています。
君の過去は、君を定義しません。模試の結果も、君の価値を決めるものじゃない。君を定義するのは、君が「今、ここ」で、何をしようと決意するか、その一点だけです。
「あの時もっと…」という亡霊がまた現れたら、心の中で、そっとこう言ってあげてください。
「教えてくれてありがとう。でも、ごめん。今はちょっと、目の前のこの一問を倒すので、忙しいんだ」ってね。
僕の大好きなドラマ「プロポーズ大作戦」での台詞で
「明日やろうは馬鹿野郎」
があります。過去は変えられない、変えられるのは今しかないんだ。未来の扉を開く鍵は今君の手に握られているんだよ。
僕も頑張る、だからちょっとは信じてくれると嬉しいな、一緒に頑張ろうね。