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Case presentation が凄すぎる

更新日 : 2025年8月28日

Case Presentation(症例報告):問われるのは”論理”と”自信”

問診の後、私たちは指導医(Attending Physician)の元へ行き、患者さんの情報を報告し、今後の検査計画などを提案する「Case Presentation」に臨みました。

再び。私は、先ほど集めた情報を、時系列に沿って、客観的な事実として、淡々と報告しました。「患者は腹痛を訴え、バイタルは安定しており…」日本の大学病院で、上の先生に報告する時と全く同じスタイルです。

しかし、指導医は最後まで私の話を聞くと、鋭い質問を投げかけてきました。

「OK、それで?君は、この患者さんの何が一番問題だと考えるんだ?鑑別診断(考えられる病気のリスト)を3つ挙げて、その中で最も可能性が高いと考えるものを、理由と共に述べなさい」

それに焦って色々と拙い英語で答えを紡ぐと先生はまっすぐに僕を見つめ

「焦らないで。君は今ここにきて勉強しに来ているんだろ?だったら完璧じゃ無くていいんだ。ゆっくり、僕はここで待ってるよ」

そう言い聞かせてくれたのです。そして最後には

「今の君の意見を聞けて僕は嬉しい。また戻ってきておいで」

と笑顔で声をかけてくださいました。おお、これが米国。チャレンジさせ、やってみせ、できたのなら褒め、次を促す。素晴らしい指導だと思いました。現に私は次は前より少し成長して挑戦しようと意気揚々とハワイ大学の学生がいる部屋に戻っていました。

「サマリーは端的にでいいんだ。もう一回全てを復唱する必要はない。はい、もう一度」

「アセスメントが抜けている。その鑑別疾患を調べるにはゴールドスタンダードがあるはずだ」

「情報をまとめきれてないね。患者が話したことを全部言うのだったらプレゼンの意味がないよ」

その後も何回もボコボコにされながら、少しづつ自信を持って話せるようになっている自分がいることにとても喜びを覚えました。

最終的には、、(たとえば)

「今回、私が診察した45歳の男性ですが、結論から言うと、私は第一に急性胆嚢炎を疑います。その根拠は3つあります。第一に、痛みの部位が心窩部から右季肋部であること。第二に…。したがって、次のステップとして、腹部超音波検査を提案します」

自信に満ち、論理的で、明確な「主張」を含められるようになりました。

「何事も自信が大事なんだ。おどおどした人の意見なんてここではいらない。僕は君のオンリーワンの頭脳で考えた素晴らしい考えが聞きたいんだ」

これが私がアメリカにいつまでも憧れを持っている点なのかもしれないです。

ここで、私は日米の医学教育の決定的な違いを学びました。日本では、学生はまず「正しい知識」を身につけ、上の先生の指示に従うことが求められます。しかし、アメリカでは、学生の段階から「あなたはどう考えるのか?」という、個人の思考プロセスと、それを論理的に主張する能力が、徹底的に問われるのです。

この日、私が学んだのは、単なる英語の技術ではありませんでした。患者の心を開く「共感」の姿勢と、自らの考えを主張する「論理」の力。それは、国や言語を超えて、一人の医師として、最も本質的なスキルでした。

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