「勉強しなきゃ」と思っても動けないときに読んでほしい話〜九大医学部現役合格者の体験談〜
更新日 : 2025年8月2日
「勉強しなきゃって思ってるんですけど…気づいたらスマホいじってて…」
受験生の頃、私も何度もそんな自分にがっかりしました。私は九州大学の医学部に現役で合格しましたが、ずっと意識高く頑張れたわけではありません。むしろ、「やらなきゃ」と思いながら動けない時間との戦いでした。
今回は、当時の自分の悩みと、それをどう乗り越えていったかをお話しします。
■ 頭では分かってるのに、身体が動かない
高2の冬、「さすがにそろそろ本気出さないとまずいよな」と思いながらも、家にいても集中できず、単語帳を開いたままぼーっとしてしまう日が続いていました。
まわりの友達は模試の判定がよくなっていて、「自分はなんでこうなんだろう」と、自分を責めることもありました。
でも今思えば、“やらなきゃ”は焦りのサインであって、行動のスイッチにはならないんですよね。
■ 「やる気を出す」って考えないようにした
あるとき、担任の先生にこう言われました。
「やる気なんかなくていい。毎日“とりあえず5分勉強する”ってだけ決めたら?」
え、それだけ?と思いましたが、試してみました。
そしたら、「やる気があるときだけ動こう」としていた時よりも、むしろ行動できる日が増えていったんです。
いったん作業を始めると、ドーパミンやアセチルコリンといった神経伝達物質が分泌され、集中力がアップするという「作業興奮」という仕組みが科学的にも証明されています。(部屋の掃除を始めると止まらなくなる、というのもこれに基づいています。)これを受験勉強にも活用することが大切です。
やる気は、動き始めてからついてくる。これを肌で実感したのが、私の受験生活のターニングポイントでした。
■ 私が実際にやっていた「動ける仕組み」
1つ1つは小さなことですが、私の集中力を引き出すのに役立った方法を紹介します。
①やる気がなくてもとりあえずどこかに行く
家にいるとどうしてもやる気が出ません。勉強のやる気が起きなくても、とりあえず塾や学校の自習室に行ったり、図書館に行ったりすることで、誘惑が減って勉強に取り掛かるスイッチが入りやすくなります。
②なにをするか悩んだら、とりあえず一番簡単なことをする
「模試で数学が悪かったから数学しないとな〜。でもどの単元するか迷うし、なかなか手が出せないな〜」などと悩んでいる時間はとてももったいないです。悩んで時間を使うくらいなら、「得意な科学を1ページやろう」など、自分にとって手が出しやすいものからやるほうがいいです。すると勉強に対してのハードルが下がって、めんどくさいことにも手が出やすくなります。
③自分がしたことを可視化する
自分がしたことを紙やデータで記録していつでも見れるようにすると、「今日はこれだけやったんだ」と達成感を得られたり、この先の見通しが立てやすくなったりするのでおすすめです。
■ 周りと比べすぎない。昨日の自分だけをライバルに
SNSや塾の自習室で、「めっちゃできる人」に出会うと焦りますよね。でも、誰と比べてもキリがないんです。私は、「昨日の自分より1問多く解けたら勝ち」と思っていました。
現役で九大医学部に合格したといっても、私も「できない自分」に何度も落ち込みました。でも、そのたびに「小さく始めて続ける」ことを繰り返した結果が、最終的な合格につながったんだと思っています。
■ 最後に:止まってしまっても、また始めればいい
「今日もできなかった…」と落ち込んでも大丈夫。動けない日があっても、それは“終わり”じゃなくて“通過点”です。
受験勉強って、走り続けることよりも「止まりそうなときに立て直せるか」が大事です。
そしてその力は、「意志」じゃなくて「仕組み」で育てられます。
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