現論会創業者・柳生先生が語る設立の背景|現論会南浦和校
更新日 : 2025年5月17日
「なぜ、現論会を設立したのか?」
その問いに対する答えは、単なる一塾の誕生秘話に留まりません。これは、長年にわたり教育現場に身を置き、最先端の教育コンテンツ制作にも携わってきた、現論会創業者・柳生先生の深い教育への洞察と、強い危機感、そして未来への明確なビジョンが詰まった物語です。
本稿では、柳生先生の言葉を通して、現論会設立に至るまでの背景、従来の教育システムへの問題提起、そして「コーチング」という新たな教育の形に込めた思いを余すところなくご紹介します。
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異端の創業 – 講師と経営者の二つの視点
一般的に塾は経営者によって設立されることが多い中、現論会は長年予備校講師として教壇に立ち、教育コンテンツ制作にも携わってきた柳生先生自身によって創設されました。これこそが現論会の大きな特徴であり、設立背景を理解する上で極めて重要な点です。
柳生先生は、教育の現場で直接教える立場でありながら、経営にも関わるという稀有な経験を有しています。この両方の視点を持つことで、従来の塾のあり方に疑問を抱き、新たな教育の可能性を確信するに至ったのです。
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集団授業の限界と「コーチング」への着目
多くの講師が塾を立ち上げる際には、自らの得意科目を中心とした集団授業形式の教育機関を構築する傾向があります。それは効率よく多くの生徒に教えるためには自然な発想とも言えます。
しかし柳生先生は、自身の授業に依存するのではなく、あえて「コーチング」という個別指導を核とした塾を設立しました。そこには、長年の現場経験から見えてきた「集団授業の限界」がありました。
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スタディサプリでの経験 – 「教えることはやり尽くした」
柳生先生は、大手教育サービス「スタディサプリ」において、現代文・小論文の授業を100本以上担当しました。一人の講師としては異例の数であり、まさに「教えることはすべてやり切った」と語ります。
さらに多数の参考書・問題集も執筆し、それらと映像授業を組み合わせれば、大学受験に必要な現代文・小論文の力はほぼカバーできる状態を実現しました。そうした背景から、柳生先生は「もうライブ授業の時代ではない」と引退を決意したのです。
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情報過多の時代 – 活用できるのは一部の優秀な生徒だけ
教材や情報が豊富に手に入る今の時代。けれど、それらを使いこなせるのは、ごく一部の「学力が高くて自律的に学べる生徒」だけ。柳生先生はこの現実を痛感しました。
特に、基礎学力が十分でない生徒や、学習習慣が定着していない生徒にとっては、豊富な教材は逆に迷いや不安の元となります。そうした生徒にこそ、丁寧なサポートが必要だという想いが、コーチング型指導への転換を後押ししたのです。
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「どんな生徒でも一流大学に行ける」その信念
柳生先生の教育信念は、「生まれつきの才能に関係なく、適切なサポートがあれば、誰でも一流大学に合格できる」というものです。
従来の教育は、どうしても上位層の生徒中心になりがちで、中堅層や基礎学力の低い生徒には十分な支援が行き届いていませんでした。現論会では、その現状を打破し、すべての生徒に可能性を開花させるチャンスを提供したいと考えています。
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経営者として見た「塾業界の限界」
柳生先生は経営者としても、塾業界の旧来モデルが限界にきていることを強く感じていました。少子化の進行や、テクノロジーの進化に伴う教育環境の変化に、多くの塾が対応できていないのです。
集団授業に依存した旧来型のビジネスモデルでは、競争の激化や生徒数減少の波に抗うことは難しい。これは、単なる外部要因ではなく、教育の本質に変化が起きている証でもあります。
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テクノロジーの進化と「個別最適化された学び」
かつては、限られた教師が多数の生徒に教えるためには、集団授業が最適な手段でした。しかし、衛星授業、録画配信、スマートフォン、そして定額制の学習サービス(例:スタディサプリ)などの登場により、時間と場所を選ばない学習が可能になりました。
この進化は、従来の塾の在り方そのものを根本から問い直しています。
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10年前からの予測 – 「塾の衰退」は始まっていた
柳生先生は、これらの変化を10年以上前から予測していました。学習コンテンツがオンライン化され、場所に縛られず学べる時代が来る。そして、パーソナライズされた支援の必要性が高まるという未来です。
けれど、そうした教材を活かせるのは、自律的に学習できる一部の生徒だけ。だからこそ、学習戦略やモチベーション維持まで含めてサポートする「コーチング」という手法に希望を見出したのです。
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コーチングという解決策 – 最適な学習を、すべての生徒に
現論会では、プロのコーチが生徒一人ひとりの状況を細かく把握し、目標や学習法を一緒に設計しながら、進捗管理やモチベーション維持まで一貫してサポートします。
この個別最適化された指導こそが、現代の「情報過多時代」において、すべての生徒が自分の力を発揮できる環境だと考えています。
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教育の最前線へ – 現論会の挑戦
柳生先生は、現論会を「ただの予備校」ではなく、「次世代の教育モデル」と位置づけています。集団授業でもない、映像授業でもない、新しい教育の形。
すべての生徒に寄り添い、最大限の可能性を引き出すプラットフォーム。もし、あなたが教育の現状に疑問を感じ、新しい学びの形に関心があるなら、ぜひ一度、現論会の門を叩いてみてください。
柳生先生の教育への情熱、テクノロジーへの理解、そして「すべての生徒に可能性がある」という強い信念。その全てが、現論会の挑戦を支えています。