現論会では、入会の際にいまの学力がどれくらいなのかを正確に把握するために、実力テスト(共通テストレベル)を受けてもらっています。

このテストを受けてもらうことで、各科目の学力レベルや分野ごとの得意・不得意を測定します。つまり、いま自分の学力が志望校合格に対してどのくらいの位置にあるのかという現在地がわかるのです。

現在地が正確にわかれば、志望校合格までの距離を掴むことができるので、どういうペースで勉強を進めていけばいいのかを明確にすることができます。

入会時のI君の実力テストの結果は、

• 英語100点満点中37点
• 現代文100点満点中65点
• 古文50点満点中10点

そこから2か月後の実力テストでは、

• 英語が84点（+47）
• 現代文が86点（+21）
• 古文が22点（+12）

へと点数がUPしました！

もちろん点数が伸びることは嬉しいのですが、それ以上にI君の勉強法に変化があったことが志望校合格に向けては大切です。

なぜなら、受験勉強においては、授業を受けている時間以上に、「自学自習」の時間で成績の差がつくと言われています。

この「自学自習」の時間に、無駄なく効果的な勉強ができれば、多くの生徒に差をつけることができる≒志望校に合格する可能性がUPするのです！

質問内容の変化

入会して最初のころ、I君は、googleで調べたらわかるような、抽象的な質問が多かったです。

例えば、「文法の復習は、週間計画で決めている復習日以外もやったほうがいいですか？」みたいな感じです。

本来は、復習日だから復習するというよりは、週間計画の進捗やテストの結果をもとに、必要であれば復習すること、そしてどうすれば効果的に復習でき、成績が上がるのかを基準にして自分で考えてみることが大切です。

一度自分で考えることで、自分の考えと先生の考えの違う点を理解しやすくなるので、先生からのアドバイスを行動に移しやすくなります。

行動に移すことが、勉強法のレベルアップや成績アップに直接的につながるので、この一度自分で考えるというプロセスを踏むことは極めて大事になってきます。

2か月近く授業を受けた結果、I君は、「最初に自分がどう対処しているか」→「そのうえで、結果はこうでした」→「だから、こういう風にしていたきのですが、先生はどう思いますか？」という形で質問をしてくれるようになりました。

具体的には、「いま小論文の問題集をやっているのですが、背景知識がないから、意見論述ができなくて時間を無駄にしている気がします。学部に出題されやすい分野に絞って知識を入れて、その後に問題集を進めていきたいと思うのですが、いかがですか？」のような形です。

計画に対する取り組み方の変化

週間計画についても、計画を立てる際に、「この参考書はどういう目的で使うのですか？」など、この参考書を勉強することで、何の分野の、どんな力を高めたいのかという明確な意図をもって参考書を使ってくれています。

(頑張って長時間勉強している受験生でも、この部分が欠けていて成績が伸びないことはよくあります)

一つだけヒントをお伝えすると、新しく参考書を使うときは、目次に目を通して、それぞれの単元や各章でどんな力をつけたいか、最初にノートや付箋などに書いておきます。そして、そのノートや付箋をしおり代わりに使うことで、参考書を開くたびに、この参考書を行っている目的を目にするので、めちゃくちゃおすすめです！

自己分析もできるようになりました！

さらに、I君のすごいところは、毎週行っている勉強について、自己分析ができるようになったことです。

最初は、小テストについて、「6割できた」や、週間計画について、「古文が進捗通り進んでいない」という振り返りでした。

それが、最近では、「この部分があまりできなかったので、この分野のこの参考書のこの部分を復習します」という伝え方に変わりました。

また、「この部分について、こう考えたのですが先生はどう思いますか？」と質問してくれるので、一緒に最適な方法を考えることができます。

このやりとりを毎週続けていけば確実に勉強法のレベルがアップするので、受験の合否を分ける授業以外の「自学自習」の時間の勉強の質が見違えるほど高まるのです。

これができるようになった要因は、I君本人がすごく頑張っているからです。そして、それと同じくらい、現論会の講師が、『学習コーチング』の指導でしっかりと生徒のことをサポートできているからこその成果です。

現論会のYouTubeでは、この『学習コーチング』についての情報や科目別の勉強法などを発信しているのでぜひご覧ください！