なんでイマから塾に行かないといけないの!!
更新日 : 2020年11月11日
『なんのために塾に行くのかをマジメに考えてみた』
極論、高校の授業だけで大学受験に合格できることが理想ですよね。
では、なぜそれが実現しにくいかというと、学校教育法において、高校の授業は、以下のとおり位置づけられているからです。
「大学等の高等教育機関への入学に必要な基礎」
※「基礎」とは、それをより所として物事を成り立たせる、おおもと
つまり、高校での勉強はめちゃくちゃ重要なのですが、目的が基礎の完成に置かれているんです!
だから、多くの高校では、この基礎の完成が高校3年生の途中、場合によっては最後まで続くのです。
これは、受験生にとっては、大きなデメリット。なぜなら、受験問題は基礎だけでは解けないから。当たり前ですが、ここに、高校の授業だけで、大学に合格する難しさがあります。
まとめると、高校の授業とは、大学への入学に必要な基礎を完成させることが役割。だからこそ、まじめに学校の勉強をしているだけでは、定期テストや学校推薦型選抜には有利になるけれど、一般選抜では不利な戦いとなります。
こうなると、受験対策のために「基礎を“早く”終わらせる」手段を受験生は求めはじめます。
そして、この対策として生まれたのが、集団塾や衛星予備校。
早く基礎固めをして、受験対策にしっかり時間を使いたいという高校生のニーズを見事に満たしていました!だって、めちゃくちゃ理にかなっていますよね?
まずは、早く基礎を固めて、高校の授業で復習するという流れです。そして、残った時間で応用問題や志望校別の対策を行っていく。カンペキです!
でも、実は、ここには隠れた3つの課題がありました。それは、「モチベーションの低下」と「どんどん追加で請求される高額な費用」、そして「“わかる”と“できる”の壁によるやったつもり病」です。
1つずつ説明していきますね。
モチベーションの低下
塾に行く理由のひとつは、モチベーションの維持です。
「行動科学マネジメント」での研究によると、モチベーションは前後の行動に影響を受けます。わかりやすいのは、小さなこどもが「このテストで100点をとったら、お母さんにほめてもらえる」と思って行動するときなどです。
これは、高校生も同じで、
- 誰かにほめてもらえる
- すごいと思われたい
- この人との約束を破ったら申し訳ない、などが当てはまります。
つまり、他者との関わりが大きくモチベーション維持に影響します。
そしてその他者、つまりチューター、担任やコーチが、
- 名前だけ、各科目の得意・不得意、模試の結果などだけを知っている場合
- 毎日どの科目をどれくらいどういう方法で勉強しているか、勉強する中でどんなことに悩んでいるか、先週どの科目のどの分野の勉強を頑張ったか知っていて、その結果点数が1週間で何点伸びたかを毎週把握している場合
どちらががんばろうと思いますか?
チューター制や担任制という言葉だけに惑わされることなく、授業や授業外で、具体的に何をしてくれるかまず理解してください。受験はチーム戦です。でも、あまりお互いのことを深く知らない同士では、一時的なテンションを上げる効果はあるかもしれませんが、継続的なモチベーション維持には効果を発揮しません。
どんどん追加で請求される高額な費用
とにかく大学受験は、科目数と試験範囲が広いので、その基礎を固めようと思うと、たくさんの授業や講座を受けないといけません。これは、良い悪いというお話ではなく、事実です。
そして、その講座の中でトップ講師だった方々が、月額数千円のサービスの講師をしていることも事実です。一方で、集団塾や衛星予備校の1コマの料金を冷静に計算したことありますか?
人間は、不思議なところもあり、同じ効果があっても「安い≒品質がよくない」という思い込みを持っています。だから、多くの人が同じ効果の授業を月額数千円の映像授業で受けることができるとしても、これまでの高い授業を選ぶのです。
生授業が好きかつ自分で受験までの学習計画や勉強法をコントロールできる2割の高校生は例外ですが、そうでない場合は、授業だけに高額な投資をしてしまうと、次の“わかる”と“できる”の壁にぶつかることになります。
“わかる”と“できる”の壁によるやったつもり病
少し想像してもらいたいのですが、あなたには、
「あと1年で日本一のレストランのシェフになる」
という目標があるとします。
その場合、あなたはどういう行動をしますか?
さらに想像してもらいたいのですが、
目の前に、日本一のレストランのシェフであるプロの指導者が1名いて、毎週2時間1万円であなたに協力するよと言ってくれています。
あなたは、どうやって協力してもらいますか?
話を授業に置き換えると、例えば、
- 一人で動画を見ながら毎日練習する
- 図書館にいって料理に関する本を10冊借りて読む
- グーグルでシェフになる方法を調べる
などは独学で勉強することに近いですね。つまり、プロの指導者の力を借りず、自力で日本一のレストランのシェフを目指す道です。
集団塾や衛星予備校ですと、
- 日本一のレストランのシェフを目指す仲間と一緒に料理の作り方を教えてもらう
- その日本一のシェフが自分の料理の作り方を映像にしといたからいつでもみることができるよとDVDを渡してくれるイメージです。
でも、よく考えてください。
もしもこの一流のシェフの料理の作り方をわかりやすく高画質でまとめた動画が月額数千円でみることができたら、そこにお金を投資してもまだ数万円投資できるお金が残ります。
その時に、もしも、その日本一のシェフが、1年後に日本一になるためにどういう順番で何を使ってどういうことをしていけばいいかを明確にした年間計画と毎日何を練習すればいいか一目でわかる週間計画を作ってくれて、
その計画の中で使うそれぞれの分野の一流のシェフの映像や書籍の使い方も丁寧に教えてくれるし、こちらの考えや使い方の希望も聴いてくれて、
毎週行った内容がしっかり身についているかチェックしてくれて、
自分の強みや弱みを把握してくれたうえで、料理法を改善するための適切なアドバイスを毎週くれる、そして、次の1週間の計画も一緒に考えて決めてくれる。
これらを突き詰めて考えていくと、
あなたは『わかる』ために投資したいですか?『できる』ために投資したいですか?
という一つの質問に集約されていきます。
※「わかる」と「できる」の違い
「わかる」:知ること、理解すること=知識を得ること(キーワードは「インプット」「講義」「暗記」)
「できる」:解けること=能力を得ること(キーワードは「アウトプット」「演習」「反応」「無意識」「習慣」)
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