禅の教えから学ぶ、受験生活の心構え
更新日 : 2024年11月30日
受験生活は、多くの時間を費やし、心身を消耗する長い道のりです。努力を重ねる中で、焦りや不安、挫折感に襲われることもあるでしょう。そんなときこそ、禅の教えが心を軽くし、前に進む力を与えてくれます。
禅の言葉には、受験生活を乗り越えるためのヒントがたくさん詰まっています。その教えを日常に取り入れることで、受験という長い旅を穏やかに、そして着実に進むことができるのです。
一切唯心造:すべては心が作り出す
禅の基本的な教えの一つに「一切唯心造」という言葉があります。これは、「すべての現実は自分の心が作り出す」という意味です。
受験生活でも同じことが言えます。同じ状況でも、心の持ち方一つで「困難」にも「チャンス」にもなります。
• 模試の成績が悪かった日も、「課題が分かった」とポジティブに捉える。
• 勉強計画が遅れたときも、「次からどう改善するか」を考える。
すべては心の在り方次第です。自分の考え方を少し変えるだけで、勉強への意欲や集中力が大きく変わります。
深呼吸して、不純物を沈める
勉強がうまくいかない日や、模試の結果に落ち込む日は誰にでもあります。そんなときこそ、禅の教えに従い「深呼吸をして、不純物を沈める」ことを意識しましょう。
焦りや不安は、心の濁りです。じっと深呼吸をして、一度心を落ち着けてみてください。呼吸を整えることで、乱れた気持ちが静まり、冷静に次の一歩を考えられるようになります。
例えるなら、水の入ったコップが揺れて濁った状態でも、コップを静かに置けば不純物が沈んで透明になります。心も同じです。焦らず静かに整えることで、本来の自分を取り戻せます。
腹八分:やりすぎない、無理をしない
受験生にとって、勉強はもちろん大切ですが、「やりすぎないこと」も重要です。禅の教えにある「腹八分」は、健康や集中力を保つ上で欠かせません。
たとえば:
• 勉強は適度に休憩を挟みながら進める。
• 睡眠時間を削らず、しっかり休む。
• 一度に完璧を目指すのではなく、小さな目標を積み上げていく。
「もっと頑張らなきゃ」と思う気持ちは大切ですが、それが過剰になると心身のバランスを崩してしまいます。無理をせず、適度なペースで進むことが、長期間の勉強を乗り越える鍵です。
後悔ゼロで、一瞬一瞬を生き切る
禅の教えには、「過去心不可得、現在心不可得、未来心不可得」という言葉があります。これは、過去も現在も未来も、実際にはつかみどころのないものであり、執着するべきではないという意味です。
• 過去の失敗にとらわれず、次の一歩を考える。
• 未来の結果を不安に思うより、今やるべきことに集中する。
勉強においても、目の前の一問に全力で取り組むことが大切です。一問一問を丁寧に解くことが、やがて大きな成果へとつながります。
雨の日も晴れの日も、さらさらと
禅の教えに「さらさらと」という言葉があります。これは、何にもとらわれず、自然体で生きることを意味します。
受験生活にも、良い日も悪い日もあります。模試の成績が上がる日もあれば、計画が遅れる日もあります。でも、すべての経験が未来の自分を作っていくのです。
• 成績が上がったら、「次は何を伸ばそう」と考える。
• 思うように進まない日は、「今日はここまででOK」と割り切る。
大切なのは、焦らず、淡々と次に進むことです。
最後に:禅の教えを受験生活に
受験は長く、時に苦しい道のりです。しかし、禅の教えを日々の生活に取り入れることで、心の安定を保ちながら確実に前に進むことができます。
現論会 池袋校では、一人ひとりの受験生に寄り添い、心と勉強のバランスを大切にした指導を行っています。一緒に「さらさらと」合格を目指して進んでいきましょう。