有機化学の構造決定をスピーディにするには ― 藤沢校
更新日 : 2025年10月14日
有機化学の構造決定はセンスでも才能でもない。
速さの差は、頭の中にどれだけ「反応の型」と「整理の習慣」ができているかで決まる。
1. 反応をすべて頭に入れておくこと
構造決定の基本は反応のイメージである。
アルコールと聞いた瞬間に、ナトリウムを加えれば水素が発生、脱水、酸化、と即座に出てくる。
その流れを一瞬で思い出せるようにしておく。
反応の引き出しを即座に開けられる頭をつくることが大切だ。
2. 異性体をすらすら書けるようにする
構造式を正確に描けない人は、頭の中の分子像があいまいである。
異性体を素早く書けるということは、結合と原子の位置関係を立体的に理解しているということ。
紙の上で構造を書く訓練を怠ると、構造決定のスピードは上がらない。
3. 分解反応では炭素数を追いかける
炭素数を軽視してはいけない。
分解反応が絡む問題では、反応の前後で炭素数がどこからどこまで残っているのかを徹底的に確認する。
炭素数を見失った瞬間に解答の筋道は崩れる。
4. 問題文の情報を漏れなく書き出す
構造決定は情報戦である。
分子式、反応条件、異性体の数など、問題文には多くのヒントが含まれている。
文字を読んで理解するのではなく、手を動かして情報を整理する。
一行ごとにメモを取るだけで、情報の取りこぼしは確実に減る。
5. 不飽和度を素早く計算できるように
有機構造決定の意外な落とし穴は不飽和度の計算だ。
ここが曖昧だと、全体の推定がずれる。
スピードは「知識量 × 整理力」
構造決定を速く解くには、知識だけでも暗記だけでも不十分だ。
反応、異性体、炭素数、情報整理、不飽和度。
これらを思考の順番として体に染み込ませることが重要である。
勉強のゴールは「わかる」ではなく「迷わず解ける」。
その状態を目指して、藤沢校では有機化学を徹底的に鍛えていく。
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