受験生の睡眠時間ってどれくらいがいいの?
更新日 : 2025年11月23日
受験勉強の相談で一番よく出る質問のひとつが「睡眠時間ってどのくらい取ればいいんですか?」です。
結論から言えば、理想的な睡眠時間なんて人によって違います。
眠いときに寝ればいい。
これが一番です。
睡眠時間は「量」より「質」
多くの人は、睡眠を「時間」で考えすぎています。
でも本当に重要なのは、「どれだけ深く眠れたか」「起きてからどれだけ集中できるか」です。
同じ6時間でも、浅い眠りを続けている人より、深く眠って起きた人のほうが頭はすっきりしています。
受験期に必要なのは「規則正しい7時間睡眠」ではなく、集中して学べる時間を作る睡眠です。
たとえば6時間でも、毎日同じリズムで寝て起きるなら、それがベストリズムになります。
睡眠不足が続くとどうなるか
短期間なら徹夜もできます。
でも、数日単位で睡眠不足が続くと、脳は明らかにパフォーマンスを落とします。
- 記憶の定着が悪くなる
- 計算ミスや読み間違いが増える
- 感情が不安定になる
つまり、「睡眠を削って勉強したつもり」が、むしろ効率を下げてしまう。
本番でミスをしやすい人の多くは、知識ではなくコンディション管理を誤っています。
「眠いのに頑張る」が一番無駄
眠いのを我慢して問題集を開いても、内容はほとんど頭に入りません。
特に暗記や読解のように集中を要する科目では、
「10分勉強して30分分の記憶を失う」ような状態になっています。
眠いときは、短くてもいいから寝る。
机に突っ伏して15分でもいい。
寝たあとにもう一度始めたほうが、結局は勉強時間が増えます。
それでも眠気が取れないときのTIPS
どうしても眠いのに時間がない。そんなときに使える簡単な方法をいくつか紹介します。
- 冷水で顔を洗う
眠気は体温の低下と関係があります。冷水で顔を洗うと交感神経が刺激されてスイッチが入ります。 - 軽くストレッチする
肩や首を回すだけでも血流が変わります。立ち上がって3分動くだけで脳が再起動します。 - ガムを噛む・ミントを口にする
咀嚼のリズムが覚醒を促します。特にミント系の刺激は効果的です。 - 環境を変える
家で眠くなるなら、図書館や自習室など別の空間に移動します。
刺激が変わるだけで脳が「今は動く時間だ」と認識します。 - 短時間の昼寝を使う
15〜20分程度なら、夜の睡眠リズムを崩さずに集中力を回復できます。
寝すぎると逆効果なので、アラームを必ず設定しましょう。
「寝る=サボり」ではない
睡眠は、勉強をするための準備時間です。
眠っている間に、記憶は脳内で整理されます。
つまり、寝ること自体が学習の一部です。
無理に睡眠時間を削って「頑張った感」を出しても、それは自己満足にすぎません。
本当に努力している人は、休むタイミングも戦略的です。
結論
「何時間寝ればいいか」ではなく、「眠いときにちゃんと寝ているか」が重要です。
そのうえで、寝すぎてしまう自覚があるなら、
上のTIPSを使ってリズムを整えていきましょう。
受験は長距離走です。
休む勇気を持てる人が、最後まで走り切ります。