ウクライナの歴史【世界史】
更新日 : 2025年8月1日

ウクライナの歴史は、古代から現代にかけて東欧の大国や帝国に翻弄されながらも、独自の文化と民族意識を育んできた複雑で波乱に満ちたものです。以下に主な時代ごとの流れを概説します。
🏺 古代〜中世
● スキタイ・ギリシャ植民地時代(紀元前9世紀~)
- ウクライナ南部はスキタイ人などの遊牧民の地であり、黒海沿岸にはギリシャ人が植民都市(オルビアなど)を築いた。
● キエフ・ルーシ(9世紀〜13世紀)
- 9世紀後半、スラヴ系のキエフ・ルーシ(首都:キエフ)が成立。
- 988年:ウラジーミル1世によってビザンツ帝国からキリスト教(東方正教)を受容。
- ロシア、ベラルーシ、ウクライナの「共通の起源」とされるが、ウクライナでは特に自国の起源とする意識が強い。
⚔ モンゴル支配と分裂(13世紀〜)
- 1240年:キエフがモンゴル(タタール)軍によって破壊され、キエフ・ルーシは崩壊。
- 以後、リトアニア大公国やポーランド王国に支配される地域に分裂。
🛡 コサック時代(16〜18世紀)
- ザポロージャ・コサックと呼ばれる武装集団が登場。
- 1648年:フメリニツキーの反乱により、ポーランドに対抗するコサック国家が成立。
- 1654年:ロシアと「ペレヤスラフ協定」を結び、ロシアの保護下に入る(後に支配強化)。
🏰 帝国支配と民族覚醒(18〜19世紀)
- ウクライナは東がロシア帝国、西がオーストリア帝国(ハプスブルク)に分割統治される。
- ロシア帝国下ではウクライナ語・文化の抑圧が強まる。
- 19世紀:民族運動が活発化、詩人シェフチェンコらによって民族意識が高まる。
🌪 革命とソビエト時代(20世紀前半)
● 独立と内戦(1917〜1921)
- ロシア革命後、ウクライナ人民共和国が一時独立を宣言。
- しかし内戦と外国軍の干渉により、1922年にソ連(ウクライナ・ソビエト社会主義共和国)に併合。
● スターリン時代の悲劇
- 1932〜33年:人工的な飢饉「ホロドモール」により数百万人が死亡(ソ連による大量虐殺と見なす声も)。
- 知識人の粛清、ロシア化政策が進む。
💥 第二次世界大戦と冷戦期
- 1941年:ナチス・ドイツに侵攻され、一時占領。
- 戦後は再びソ連支配下に。西ウクライナでは反ソパルチザン活動が続く。
- 1986年:チェルノブイリ原発事故が発生し、国際的関心を集める。
独立以後(1991年〜現在)
● 独立と民主化
- 1991年:ソ連崩壊に伴い、ウクライナが独立。
- 核兵器を放棄する代わりに、ロシア・米・英から領土保障(ブダペスト覚書)を得る。
● 親欧米vs親露の対立
- 2004年:オレンジ革命(選挙不正に対する抗議運動)。
- 2013〜14年:ユーロマイダン革命→親ロシア政権が崩壊。
● ロシアの侵攻と戦争
- 2014年:ロシアがクリミア半島を併合、東部ドンバスで親ロシア武装勢力との戦闘。
- 2022年2月:ロシアがウクライナ全土に対する大規模侵攻を開始。
- 現在も戦争は継続中であり、ウクライナは欧米諸国の支援を受けて抵抗中。
🕊 ウクライナの未来
- ウクライナは欧州連合(EU)やNATOへの加盟を目指す姿勢を強めている。
- 同時に、戦後復興と民族としての独立性の維持・発展が課題。
🔖 補足:重要キーワード
- キエフ・ルーシ:ウクライナ・ロシア・ベラルーシの文化的起源。
- ホロドモール:スターリン政権下で起きた大飢饉。
- ユーロマイダン:EU加盟を求めた市民革命。
- クリミア併合・ドンバス紛争:現代のロシアとの対立の起点。
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