【必読】早慶日本史勉強法
更新日 : 2025年7月15日

早慶レベルの日本史では、基礎~標準を完璧にしたうえで、「細かい知識・論述・資料・テーマ史」に対応できる実戦力が求められます。以下に「早慶日本史勉強法」を段階別に徹底解説します。
🔰【ステップ①】教科書レベルの通史理解(4〜6週間)
目的:
全体の流れと重要語句の意味・背景を理解する。
やること:
- 『山川 詳説日本史』 or 『教科書ワーク』で流れを把握
- 併用:東進『金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本』など
- 用語集に手を出すのはまだNG!
📚【ステップ②】基礎・標準レベルの知識定着(6〜8週間)
目的:
早慶レベルに挑むための「標準知識」を正確に記憶。
推奨参考書:
- 『日本史B一問一答 完全版(東進)』…★必須!
- 『日本史用語集(山川)』…辞書として活用
- 『センター過去問(共通テスト)』…全時代を出題形式で確認
ポイント:
- 単語だけでなく背景・因果関係も押さえる
- 知識の横断整理(文化史・テーマ史・地域別など)
🧠【ステップ③】早慶レベルの演習・知識強化(8〜12週間)
対策すべき分野:
- 資料問題(古文書・法令文・図版)
- 記述・論述
- マニアックな知識(地方史・制度史など)
- テーマ史(農業・外交・宗教など)
推奨参考書:
- 『早稲田の日本史(赤本)』+『慶應の日本史(赤本)』
- 『実力をつける日本史100題(Z会)』
- 『テーマ別日本史史料問題集(山川)』
📝【ステップ④】論述対策(特に慶應志望)
特徴:
- 慶應(文学部、法学部、経済学部)は論述比率高め
- 短文〜中長文論述(100〜400字)
対策方法:
- 『日本史論述練習帳(Z会)』
- 赤本の論述過去問の写経+添削
- 「原因→結果→評価」などの論理的構成練習
📌【+α】文化史・テーマ史の攻略
なぜ大事?
- 文化史・テーマ史は差がつく!
- 特に仏教・神道・建築・文学・外交などのジャンルはよく出る
おすすめ:
- 『ナビゲーター日本史(文化史パート)』
- 『文化史まるごと暗記マスター』
- 自作年表や図表での整理
📅【勉強スケジュール例(半年想定)】
期間 | 内容 |
---|---|
1〜2か月 | 通史+標準知識(インプット) |
3〜4か月 | 一問一答+共テレベル演習 |
5〜6か月 | 赤本・実力問題・論述演習・資料対策 |
🎯合格のカギ
- 「早慶の出題傾向」を把握して対策を絞る
- 「覚える→整理する→演習する」の3段階を意識
- 「一問一答で完璧!」はNG。背景・資料・論述で差がつく!
✅ 早慶日本史で問われる3大スキル
- 知識の「深さ」
→ 標準知識に加えて、周辺情報・用語の意味・制度の背景などまで問われる。
例)「延喜の荘園整理令」とは何か+なぜ出されたのか+その影響 - 知識の「横のつながり」
→ 時代やテーマをまたいだ関係性を問われる。
例)鎌倉新仏教と近世の宗教政策/農村構造と租税制度の変遷 - 資料読解力・記述力
→ 史料・図版・年表・統計などを読み解き、記述で答える力。
例)ある古文書の内容から、時代背景と政策意図を読み解く
🎯 出題傾向(大学別・学部別)
◉ 早稲田大学
学部 | 出題傾向 |
---|---|
政経 | 資料問題・記述あり、史料読解力が鍵 |
文構 | 超マニアック知識、テーマ史・文化史多い |
教育 | オーソドックス、通史+文化史+資料 |
社学 | 教育に近いが、時に論理問題的な出題も |
商 | 細かい知識多い、難易度高め |
◉ 慶應義塾大学
学部 | 出題傾向 |
---|---|
文 | 論述3題(150~400字)+細かい資料問題 |
法 | 中堅私大レベル+論述(100~150字) |
経済 | 選択問題中心だが難易度は高く、史料もあり |
🧱 各分野の勉強法
◆ 通史:どう覚えるか
- 「時代の大きな流れ」を把握してから、「事件・政策・人物」をつなげる
- 因果関係や時系列を年表にして整理する(ex:明治期の改革ラッシュ)
◆ 文化史:最重要ポイント
- 建築・宗教・文学の「作品名+特徴+時代背景+担い手」をセットで覚える
- 類題が出たときに「区別できる知識」が求められる(ex:浄土宗 vs 浄土真宗)
◆ 資料問題:攻略のカギ
- 『史料問題一問一答』『テーマ別史料集(山川)』などで「文語表現」「古文書語彙」に慣れる
- 「書いた人物・時代・制度の背景」を3秒で言えるようにする
✍️ 論述対策の具体例(慶應用)
<頻出パターン>
- 原因・結果の論述
例:「幕藩体制が崩壊した要因を説明せよ(150字)」 - 比較・対比型
例:「律令制と鎌倉幕府の支配体制の違いを説明せよ(200字)」 - 人物評価型
例:「聖徳太子の政治の意義について論ぜよ(250字)」
<実践法>
- 書く前に「メモ書き」で論点整理(起→承→転→結)
- 構成:結論→理由①→理由②→まとめ(PREP法を応用)
- 模範解答の暗記ではなく、自分の言葉で再構成
📌 早慶対策に必須の参考書(目的別)
用途 | 参考書 |
---|---|
通史インプット | 『金谷のなぜと流れがわかる本』 |
一問一答 | 『東進 日本史一問一答(完全版)』 |
資料対策 | 『テーマ別日本史資料問題集(山川)』 |
論述演習 | 『日本史論述練習帳(Z会)』『実力をつける100題』 |
文化史 | 『文化史まるごと暗記マスター』『ナビ文化史』 |
🧩 合格者が実践していた工夫
- ✅ 年表を時代別に「自作」して、因果関係を視覚化
- ✅ 「テーマ史ノート」で外交・農業・身分制度などを横断整理
- ✅ 過去問を単元別に分解して復習(文化史だけ10年分、など)
- ✅ 論述は添削を受ける or 自分で模範解答と比較・自己修正
🎓 まとめ|早慶日本史攻略の本質
- ✅「知識を覚える」だけでは不合格
- ✅「流れ」「背景」「構造」を理解する力が求められる
- ✅ 演習と論述でアウトプット重視!