英検と大学受験の意外な関係
更新日 : 2025年7月2日

英検と大学受験の意外な関係|合格にどう活かす?【現論会が徹底解説】
英検(実用英語技能検定)は、高校生にとってなじみのある資格のひとつです。しかし、大学受験との関係について正しく理解している人は意外と少ないのではないでしょうか?
この記事では、難関大学合格を目指す受験生に向けて、「英検が大学入試にどう関わるのか」「取得しておくべきか」「対策の優先度はどの程度か」などを、現論会の視点から深掘りしていきます。
英検は大学受験に使えるのか?
大学入学共通テストとの関係
2021年度から導入された「大学入学共通テスト」では、英語民間試験(英検など)を活用する方針が一時検討されましたが、現在は見送られています。
しかし、一部の私立大学・国公立大学の個別選抜では、英検を利用するケースがあります。
英検を活用している主な大学
以下のような大学では、出願資格・加点・得点換算などで英検が使われます。
- 立命館大学:出願資格に英検準1級以上を要求
- 上智大学:TEAPや英検CSEスコアを点数化
- 明治大学:英語試験の代わりに英検を提出可能な方式あり
- 国際教養系・英語重視型の学部に多い
英検準1級・2級の評価のされ方
- 準1級以上は、特に評価されやすい水準(CSEスコアで2300以上が目安)
- 2級は加点程度にとどまることが多い
英検対策と受験英語対策の違い
英検は「総合的な英語力」
英検では、リーディング・リスニング・ライティング・スピーキングの4技能が問われます。
受験英語よりも、ライティングや面接(スピーキング)に重点を置いている点が特徴です。
共通テスト・2次試験との比較
共通テストや難関大の2次試験では、主に読解力・文法力・論理構成力が試されます。
そのため、英検対策「だけ」で受験を乗り切るのは不十分です。
英検を受けるべきか?優先すべきか?
高1〜高2なら受験価値あり
- 高2までに準1級を取得できるなら、大きなアドバンテージになります
- 自己推薦・総合型選抜でも使えるため、進路の幅が広がります
高3からは「志望校次第で判断」
- 高3では、英検対策より「過去問分析」と「共通テスト・2次対策」が優先
- 志望校が英検利用方式を採用しているなら、戦略的に活用
現論会の見解|英検は“使い分ける”べき武器
現論会では、英検取得を目的化しすぎないよう指導しています。
英検はあくまで、「志望校に有利に働く場合に使う手段」であり、「受験勉強の軸」はあくまでも参考書をベースとした本質的な学力向上です。
英検が活用できる大学を狙うなら戦略的に挑むべきですが、英検のためだけの勉強に偏るのは本末転倒です。
まとめ|英検は大学受験の“補助ツール”と考えよう
英検は大学受験において、すべての人に必要なものではありません。しかし、「準1級以上」「出願資格に使える大学を狙う」など、戦略的に活用できれば、ライバルに差をつける武器になります。
現論会では、一人ひとりの志望校や進路に合わせた“使いどころ”を一緒に考え、最短ルートでの合格をサポートします。