【夏から考える入試分析シリーズ】一橋大学の入試分析
更新日 : 2025年7月19日

現論会千葉駅前校より
一橋大学の入試傾向を全体像・科目別・学部別にわたり、徹底分析した内容をまとめます。
過去10年以上の出題傾向を踏まえた、精度の高い戦略ガイドです。
🔷 一橋大学 入試の全体概要
項目 | 内容 |
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試験日程 | 前期のみ(経済学部とソーシャル・データサイエンス学部のみ後期あり) |
募集定員 | 全体で約900人 |
特徴 | 二次重視型(記述中心)+論理力重視の伝統的入試 |
配点構成 | 学部により異なるが、2次:共通テスト = 約8:2 |
難易度 | 東大・京大に次ぐ「文系記述の最難関」 |
出題傾向 | 一貫して論述・記述重視。「型」を持った答案作成が求められる |
🔶 科目別の徹底傾向分析
◆ 英語(配点:約300点)
特徴 | 内容 |
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出題形式 | 長文読解(2題)+自由英作文(1題) |
難易度 | 東大・京大レベルの読解力+論理的作文力が必須 |
傾向 | 抽象的テーマ(例:言語、教育、社会制度)を読み、要約や意見文を書く |
注意点 | 時間配分が厳しい。設問数が少ない=一問の重みが極大 |
✅ 対策
- 『一橋英語15ヵ年』『ポレポレ』『英作文ハイパートレーニング(自由英作文編)』
- 和訳力+要約力+自分の言葉で述べる練習が軸
◆ 数学(配点:約300点)
特徴 | 内容 |
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出題形式 | 大問3〜4題(記述中心) |
難易度 | 文系最難関。東大文系より厳しい年もある |
傾向 | 「場合の数」「整数」「数列」「図形」「確率」が頻出。記述力を重視 |
注意点 | 正答率は低めでも、論理構成で部分点が取れるかがカギ |
✅ 対策
- 『一橋大赤本』『プラチカ文系数学』『1対1対応の数学』などで記述力強化
- 答案作成の練習が最重要
◆ 国語(配点:約150点)
特徴 | 内容 |
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出題形式 | 現代文2題(すべて記述) |
難易度 | 「読み解く+考える+論じる」が要求される |
傾向 | 記述の中で他者の主張の整理+自分の理解の表現が求められる |
出典傾向 | 哲学・言語・文化・社会構造に関する抽象評論 |
✅ 対策
- 『現代文と格闘する』『読解力の開発講座』『一橋の国語15ヵ年』
- 筆者の主張を構造的に把握する練習と記述添削が必要
◆ 社会(配点:約200点)
| 選択科目 | 世界史/日本史/地理/政治経済 |
| 傾向 | 記述問題+短答式。特に世界史・日本史は「因果関係論述」が頻出 |
| 特徴 | 暗記ではなく構造的理解、歴史の「意味」を問う問題が中心 |
| 難易度 | Z会・駿台模試でも一橋社会は最難問とされる年が多い |
✅ 対策
- 『一橋の世界史/日本史』『書き込み教科書』『Z会論述トレーニング』
- 「なぜそうなったか」「歴史をどう評価するか」の視点で訓練
🔑 一橋大攻略の3本柱
① 過去問演習10年分
→ 記述答案を「改善」するサイクルが大切
② 論理的記述の型を作る
→ 英語・国語・社会で「説得力ある構成力」を鍛える
③ 二次で合格点をとれる実力の育成
→ 共通テストは基礎力確認、合否は二次試験で決まる