スイスの歴史【世界史】
更新日 : 2025年10月18日

スイスの歴史を大きな流れで整理してみます。
先史時代・古代
- 先史時代:アルプス周辺には新石器時代から人が住み、湖上住居(湖に杭を打って建てた住居跡)が有名です。
- ローマ時代(紀元前1世紀〜):ユリウス・カエサルの遠征後、スイスはローマ帝国の属州「ガリア・ベルギカ」や「ラエティア」として統治され、アルプス越えの要衝として発展しました。チューリヒ、ジュネーヴ、アヴァンシュなどにローマ都市が築かれます。
中世
- ゲルマン民族の移住:5世紀以降、アレマン人やブルグント人が移住し、ドイツ語・フランス語文化の基盤が生まれます。
- 神聖ローマ帝国下:スイスの諸地域は帝国領となり、修道院や都市が発展しました。
- 独立の芽生え:1291年、ウーリ・シュヴィーツ・ウンターヴァルデンの3州が「永遠の盟約」を結び、ハプスブルク家に対抗。これがスイス連邦の起源とされます。
近世
- スイス連邦の拡大:14〜16世紀にかけて13州連合へ発展。
- 独立の確立:1515年マリニャーノの戦いで敗北後、スイスは積極的な対外拡張をやめ、中立の方向へ。
- 宗教改革:16世紀、チューリヒのツヴィングリ、ジュネーヴのカルヴァンが宗教改革を推進。カトリックとプロテスタントの分裂がスイスを二分しました。
近代
- ナポレオン時代(1798年〜):フランス革命軍に占領され、「ヘルヴェティア共和国」が樹立。しかし不安定で1815年のウィーン会議で「永世中立国」として国際的に承認されました。
- 1848年:内戦(ソンダーボンド戦争)の後、連邦憲法が制定され、スイスは近代的な「連邦国家」に。
現代
- 19世紀後半:鉄道建設や金融業の発展。国際赤十字(ジュネーヴ、1863年)設立。
- 20世紀:両世界大戦では中立を維持。ただし軍備動員や難民受け入れを行いました。
- 戦後:国際機関の本部(ジュネーヴの国連欧州本部、WHOなど)が置かれ、外交拠点に。
- 21世紀:EUには加盟せず、独自の中立政策と直接民主制を堅持。金融・精密機械・観光・多言語文化で知られる国となっています。
まとめ
スイスの歴史は、
- アルプスの交通要衝としての地理的役割
- 中立政策の伝統
- 多言語・多文化の共存
が大きな特徴です。
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