セシル・ローズ【世界史】
更新日 : 2025年10月10日

セシル・ローズ(Cecil Rhodes, 1853–1902)は、19世紀末のイギリス帝国主義を象徴する人物の一人です。彼は南部アフリカで巨大な影響力を持ち、イギリスの植民地拡大に大きく関与しました。
人物概要
- 出身:イギリス・ハートフォードシャー生まれ
- 職業:実業家・政治家
- 分野:ダイヤモンド鉱業、植民地経営、政治
若い頃に健康上の理由で南アフリカに渡り、そこでダイヤモンド鉱業に参入。やがて「デビアス社(De Beers)」を設立し、世界のダイヤ市場をほぼ独占しました。
政治的活動と思想
- ケープ植民地(南アフリカ)の首相を務め、「ケープからカイロまで」を合言葉に、アフリカ大陸を南北に貫くイギリス支配を目指しました。
- 熱烈な帝国主義者・植民地主義者であり、アングロサクソンの優越性を信じて「白人の責務(the white man’s burden)」的な思想を体現していました。
- ジンバブエやザンビアの旧国名「ローデシア(Rhodesia)」は、彼の名に由来しています。
遺産と影響
- ローズ奨学金(Rhodes Scholarship)
遺産の一部を使って設立された奨学金制度で、現在でも世界中の優秀な学生がオックスフォード大学に留学する機会を得ています。 - 評価の二面性
- 一方では「教育と国際交流に貢献した慈善家」として称賛される。
- 他方では「アフリカ人を抑圧し、植民地主義を推し進めた差別主義者」として批判され、近年では像の撤去運動(#RhodesMustFall)などの議論を呼んでいます。
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