インドネシアの歴史【世界史】
更新日 : 2025年9月30日

インドネシアの歴史は、東南アジアの中でも非常に多様で複雑な展開をたどってきました。大きな流れを時代ごとに整理します。
古代〜中世
- 先史時代
インドネシア諸島には旧石器時代から人類が居住し、ジャワ原人(ホモ・エレクトス・ジャワンシス)が有名です。 - ヒンドゥー・仏教王国の成立(4〜15世紀)
インド文化・インド洋交易の影響で、多くのヒンドゥー・仏教王国が登場しました。- シュリヴィジャヤ王国(7〜13世紀):スマトラ島中心、海上交易を支配。
- マジャパヒト王国(13〜16世紀):ジャワ島中心、全盛期にはインドネシア全域を支配した大国。
イスラームの伝来(13世紀〜)
- インド洋交易を通じてイスラームが伝わり、スマトラやジャワ沿岸から広がりました。
- 15世紀にはイスラム王国(マラッカ王国など)が成立。現在のインドネシアは世界最大のイスラム人口を持つ国となっています。
ヨーロッパ植民地時代
- ポルトガル(16世紀):モルッカ諸島の香辛料貿易を支配。
- オランダ(17世紀〜):オランダ東インド会社(VOC)が設立され、ジャカルタ(当時バタヴィア)を拠点に香辛料貿易を独占。
- 18世紀末にVOCが破産すると、オランダ本国が直接支配(オランダ領東インド)。
近代〜独立
- 日本占領(1942〜45年):第二次世界大戦中、日本軍がインドネシアを占領。これが独立運動を加速。
- 独立宣言(1945年8月17日):スカルノとハッタが独立を宣言。しかしオランダは復帰を試み、独立戦争(1945〜49年)が勃発。
- 独立承認(1949年):国際的圧力のもと、オランダがインドネシア独立を承認。
現代史
- スカルノ時代(1945〜1967年):初代大統領。民族主義・非同盟運動を推進。経済は停滞し政治混乱。
- スハルト時代(1967〜1998年):軍事政権、新秩序体制。経済成長は進むが独裁と汚職も深刻。
- 民主化以降(1998年〜):スハルト退陣後、民主化が進展。選挙による政権交代が定着。
現在
インドネシアは人口約2.7億人、世界第4位の人口大国であり、ASEAN最大の経済規模を誇ります。多民族・多宗教国家ですが、「多様性の中の統一(Bhinneka Tunggal Ika)」を国是としています。
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