マルコ・ポーロ【世界史】
更新日 : 2025年9月28日

マルコ・ポーロ(Marco Polo, 1254–1324)は、ヴェネツィア出身の商人・旅行家で、アジア世界をヨーロッパに紹介したことで知られています。特に彼の著作(口述をラステロ・ダ・ピサが記録した)『東方見聞録』(Il Milione)は、中世ヨーロッパにとって東方世界の知識を広めた画期的な書物でした。
生涯の流れ
- 1254年:ヴェネツィア共和国に生まれる。父ニコロ、叔父マッテオは貿易商で、早くから東方との交易に関わっていた。
- 1271年:17歳で父・叔父とともにヴェネツィアから東方へ旅立つ。
- 1275年頃:モンゴル帝国の皇帝クビライ・ハーンに謁見し、その後約17年間にわたり元朝の宮廷に仕える。外交や行政の任務を担ったとされる。
- 1295年:24年に及ぶ旅を終えてヴェネツィアへ帰国。
- 1298年:ジェノヴァとの戦争で捕虜となり、獄中でラステロに冒険談を口述。それが『東方見聞録』となる。
- 1324年:ヴェネツィアで死去。
『東方見聞録』の内容と影響
- アジア各地の描写:ペルシア、中国(元)、東南アジア、インドなどの地理・風俗・経済を紹介。特に中国の繁栄や紙幣、石炭利用などを記した。
- ヨーロッパへの衝撃:当時のヨーロッパ人にとって未知の世界像を伝え、後の大航海時代(コロンブスら)に大きな影響を与えた。
- 史実性の議論:彼が本当に中国まで行ったかどうか、宮廷での役職や旅の範囲などは歴史学的に議論が続いている。
象徴的な存在
マルコ・ポーロは単なる旅行家ではなく、「未知の世界への好奇心」を体現する人物として語られます。彼の名は後世まで残り、ゲームや文学作品、さらには有名な“マルコ・ポーロごっこ”という遊びにまで使われています。
現論会では年間計画、週間計画、学習日誌で個別最適化された効率学習で志望校合格に導きます。
無料受験相談 実施中!
「今の自習法で成績が伸びるか不安…」
「何から手をつければいいか分からない…」
そんな方には、現論会の無料受験相談がおすすめです!
https://genronkai.com/free-consultation/#g-consultation-form