ジャンヌ・ダルク【世界史】
更新日 : 2025年10月1日

ジャンヌ・ダルク(Jeanne d’Arc, 1412–1431)は、フランス史におけるもっとも有名な女性の一人で、「オルレアンの乙女」とも呼ばれます。百年戦争(イングランドとフランスの戦い)の最中に登場し、国難を救った救世主的存在として後世に語り継がれています。
生涯の概要
- 誕生
1412年頃、フランス東部ロレーヌ地方のドンレミ村に生まれる。農家の娘でした。 - 神の啓示
13歳の頃から「大天使ミカエルや聖女カタリナの声を聞いた」と語り、その導きによってフランス王太子シャルル(のちのシャルル7世)を助ける使命を自覚しました。 - オルレアンの解放(1429年)
当時、フランスはイングランドに支配されつつありましたが、ジャンヌはわずか17歳で王太子軍に加わり、包囲されていたオルレアンの戦いでフランス軍を勝利に導きました。この功績から「オルレアンの乙女」と称されます。 - シャルル7世の戴冠
その後の進軍により、1429年7月、シャルルはランス大聖堂で正式にフランス国王として戴冠します。ジャンヌの存在が決定的に寄与しました。 - 捕縛と処刑
1430年、コンピエーニュでブルゴーニュ軍に捕らえられ、イングランド側に引き渡されます。異端審問で「魔女」「異端者」として有罪とされ、1431年ルーアンで火刑に処されました。享年19歳。
後世への影響
- 名誉回復
1456年、カトリック教会が再審を行い、ジャンヌは「無実」と認定されました。 - 列聖
1920年、ローマ教皇ベネディクト15世によってカトリックの聖人に列せられました。 - 象徴的存在
フランス民族意識の象徴とされ、文学・美術・音楽・映画など数多くの作品で描かれています。
⚔️ ジャンヌ・ダルクは「神の声を信じ、歴史を動かした少女」として、宗教的にも政治的にも大きな意味を持つ存在です。
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