十字軍【世界史】Crusade
更新日 : 2025年8月3日

十字軍とは、11世紀末から13世紀末にかけて、キリスト教徒(主に西ヨーロッパのカトリック教徒)がイスラム教徒から聖地エルサレムを奪還するために行った宗教的な遠征軍のことです。英語ではcrusadeと言います。西ヨーロッパキリスト教文化圏ではみんな知っています。ブッシュ大統領(子)が、9/11後に使っていた言葉でもあります。
🔹 背景
- 聖地エルサレムは、キリスト教・イスラム教・ユダヤ教の共通の聖地。
- 11世紀、セルジューク朝トルコ(イスラム勢力)が聖地を支配し、キリスト教徒の巡礼に制限がかかるようになった。
- 1095年、ローマ教皇ウルバヌス2世が聖地奪還とキリスト教徒の救済を呼びかけ、第1回十字軍が始まる。
🔹 主な十字軍
回 | 年代 | 結果 |
---|---|---|
第1回 | 1096~1099年 | エルサレム奪還に成功。エルサレム王国など十字軍国家を建設 |
第2回 | 1147~1149年 | 失敗。聖地奪還の成果なし |
第3回 | 1189~1192年 | サラディン(イスラム側)とリチャード1世(英王)が対決。聖地奪還は失敗だが巡礼権は確保 |
第4回 | 1202~1204年 | 本来の目的を失い、キリスト教国コンスタンティノープルを略奪 |
以降 | ~1272年 | 聖地奪還はならず、十字軍運動は衰退していく |
🔹 影響
- ✝️ 宗教的:カトリック教会の権威が一時的に高まる
- 🌍 経済的:東方との貿易が活発化、商業都市ヴェネツィアなどが繁栄
- 📚 文化的:イスラム文化との接触により、西欧の知識や技術が進歩(数学、医学など)
- ⚔️ 政治的:封建社会の動揺、王権の強化につながる
🔹 豆知識
- 十字軍は、胸に「赤い十字」をつけていたことからこの名前がついた
- 信仰だけでなく、土地・財産・名誉を求めた騎士や貴族も多かった
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