【夏から考える入試分析シリーズ】大阪大学の入試分析
更新日 : 2025年7月7日

現論会千葉駅前校より
西の名門、大阪大学の入試について、徹底分析しました。日本有数の難関大学であり、入試については十分な分析、準備が必要です。
■ 特徴
- 旧帝大の一つ
→ 東京大学・京都大学などと並ぶ、旧帝国大学(旧帝大)のうちのひとつで、全国的にも非常に評価が高い。 - 研究力が高い
→ 医学、工学、理学、基礎科学、人文社会系まで幅広い分野で世界的に高い研究成果を挙げている。 - 文理融合が盛ん
→ AI、データサイエンス、バイオ、社会課題など多分野の融合研究が進んでいる。 - 企業や産業界との連携が強い
→ 特に関西経済圏(大阪・京都・神戸)との結びつきが強く、就職にも強い。
🔷 大阪大学 入試の全体概要
- 試験方式:前期日程中心(一部学部は後期あり)
- 二次試験重視型:共通テストよりも記述力・論述力が問われる。
- 学部ごとに出題傾向の個性が強い
- 文理ともに応用力重視:単なる暗記では通用しない。
🧠 文系学部の入試傾向
◉ 文学部/人間科学部
- 英語:長文読解+英作文中心。抽象度の高い文章が多く、論理展開を見抜く力が必要。
- 国語:評論・古文・漢文すべて出題。記述式の設問が多く、論理的な読解力が必須。
- 地歴(日本史・世界史):
- 資料・史料を多用した出題。
- 記述問題が頻出で、「なぜそうなったか」の因果関係を説明させる設問が目立つ。
傾向まとめ:
- 思考力・表現力重視の出題。
- 背景理解+記述対策がカギ。
🔬 理系学部の入試傾向
◉ 理学部・工学部・基礎工学部
【数学】
- 典型問題+応用問題のバランス型。
- 微積・整数・確率・ベクトルが頻出。
- 記述式で途中式を重視。論理的な答案構成が必要。
【物理・化学】
- 観察力・計算力・思考力が複合的に問われる。
- グラフや図をもとに考察させる問題あり。
- 阪大物理はややクセあり:設問文が長く、情報整理力も求められる。
【英語】
- 自由英作文+長文読解。語彙レベル高め。
- 和訳問題が非常に重要。構文把握力が合否を分ける。
🧪 医学部(医学科・保健学科)
- 英語・数学・理科(2科目)で高得点が必要。
- 記述量が多く、1問1問が重い。
- 特に英語は論文調の難解文が出る傾向あり。
📚 共通テストの役割
- 配点は学部ごとに異なるが、共通テストは足切りラインや一次評価の指標。
- ボーダーライン目安(目安)
- 文系:7.5〜8割
- 理系:8〜8.5割
- 医学部医学科:9割以上必要
🛠 対策ポイントまとめ
科目 | 対策ポイント |
---|---|
英語 | 自由英作文&構文把握強化。英文解釈100、ポレポレなど活用。 |
数学 | 入試標準問題集→阪大過去問10年分。記述の型を身につける。 |
国語 | 現代文は論理的読解を、古文・漢文は文法+記述対策。 |
理科 | 実験考察・計算力+論述力。体系的理解を優先。 |
地歴 | 用語暗記+記述問題演習。資料問題にも慣れる。 |
🎯 おすすめ参考書(阪大受験生向け)
- 英語:『英文読解の透視図』『ポレポレ英文読解』『自由英作文トレーニング』
- 数学:『文系/理系数学の良問プラチカ』『阪大の数学25カ年』
- 国語:『現代文読解力の開発講座』『古文上達』『漢文ヤマのヤマ』
- 理科:『名問の森』『化学の新演習』『物理のエッセンス』
- 世界史・日本史:『実力をつける世界史100題』『日本史論述トレーニング』