【夏から考える入試分析シリーズ】名古屋大学の入試分析
更新日 : 2025年6月15日

現論会千葉駅前校より
名古屋大学の入試は、各科目で高いレベルの理解力と応用力が求められます。記載の情報を参考に、自分に合った学習計画を立て、着実に実力を伸ばしていきましょう。
🔍 名古屋大学の入試傾向【全体概要】
- 二次試験重視型:共通テストの比重は低〜中程度。二次で逆転も可能。
- 記述力・論理力重視:英語・国語・理系科目ともに、単なる知識ではなく思考力や論述力を問う問題が多い。
- 分野の偏りが少ない:理科・数学・英語で全体的にバランスよく問われる。
- 論述がカギ:特に文学部・法学部・経済学部では論述問題の質・量ともに重く、対策の有無が合否を分ける。
✏️ 文系学部(文学部・法学部・経済学部)
【英語】
- 読解問題:論理展開を追うタイプが多く、単語力より文構造の理解が重要。
- 英作文:社会的テーマを扱う自由英作文あり。「自分の意見+理由2つ」は鉄板構成。
- ポイント:英作文は「語数制限内で筋道の通った主張」が合否の分かれ目。
【国語】
- 現代文:哲学・思想系の評論が出やすく、内容把握+言い換え力が問われる。
- 古文:敬語の使い分けや主語判別が頻出。品詞分解に慣れておくこと。
- ポイント:記述量が多いため、要点のまとめ方を訓練しておく。
【数学(文系)】
- 難度高め:理系と同様レベルの問題が混ざることもあり、標準~難問対応力が必要。
- 出題傾向:確率・整数・図形が頻出。図形問題では論理展開も見られる。
🧪 理系学部(理学部・工学部・農学部・情報学部・医学部など)
【数学(理系)】
- 出題傾向:
- 微分積分(極限や面積含む)
- 数列(漸化式・和の計算)
- ベクトル、確率、整数問題
- 難易度:全国トップ層ではないが、中堅国立大より難しい中上位レベル。
- 攻略法:
- 記述式なので「途中式や思考の流れ」を残す訓練必須。
- 過去問10年分を周回して「誘導形式」に慣れる。
【英語】
- 文理共通の問題。長文はやや専門的な内容を含む。
- 要約や言い換え力・英作文での構成力が試される。
【理科】
物理:
- 力学・電磁気・波動が頻出。図表・グラフを用いた計算問題が多い。
- 「現象の説明」と「数式の裏付け」をリンクさせる設問に注意。
化学:
- 理論化学(酸塩基、電離平衡、化学計算)中心。構造決定問題も頻出。
- 記述+論理展開力が必要。
生物:
- 遺伝・代謝・生態系・進化などを中心に出題。
- グラフ読み取りや実験考察問題が多く、暗記一辺倒では太刀打ちできない。
📘 学部別ワンポイント戦略
学部 | 特徴と対策ポイント |
---|---|
文学部 | 国語記述+英作文の配点高。要約練習が鍵。 |
法学部 | 論述+現代社会知識の応用力が問われる。時事にも注意。 |
経済学部 | 数学の比重高め。確率・統計対策をしっかり。 |
理学部 | 数学力重視。標準→やや難レベルを徹底。 |
工学部 | 数学+物理・化学の計算力+論理力。 |
医学部 | 高得点勝負。化学・生物ともに記述対策必須。 |
情報学部 | 英語長文で専門用語の読み解きが出る可能性あり。 |
🎯 まとめ:合格のための学習戦略
- 過去問重視:5〜10年分を時間を測って解く → 出題傾向と論述力を鍛える。
- 記述の型を覚える:特に英作文・国語・理系記述で「論理的な流れ」を反復練習。
- 模試の活用:河合や駿台の記述模試で本番形式に慣れる。
- 復習ノートの徹底:自分のミスを「どうしてそう思ったか」と一緒に記録する。
- 暗記に頼らず理解重視:特に理科と現代文は「思考プロセス」が試される。