東ローマ帝国【世界史】
更新日 : 2025年11月2日

東ローマ帝国(ビザンツ帝国)概要
🔹 基本情報
- 正式名称:ローマ帝国(帝国側は「東ローマ」という意識なし)
- 通称:ビザンツ帝国(近代以降の呼称)
- 都:コンスタンティノープル(現イスタンブール)
- 存続期間:西暦395年(ローマ帝国分裂)〜1453年(オスマン帝国に滅亡)
- 国教:ギリシア正教(東方正教会)
- 公用語:初期はラテン語、のちにギリシア語
🏙 成立の背景
- ローマ帝国はテオドシウス1世の死(395年)後、東西に分裂。
- 東側は経済的にも文化的にも豊かで、地中海東部の交易を握っていた。
- 首都コンスタンティノープル(旧ビザンティウム)は戦略的要地であり、堅固な城壁と貿易で繁栄。
⚔ 主な歴史の流れ
| 時期 | 内容 |
|---|---|
| 4〜6世紀 | ユスティニアヌス大帝の時代に最盛期(西ローマ領一時的回復・ハギア=ソフィア聖堂建立) |
| 7〜9世紀 | イスラーム勢力の進出で領土縮小、イコン破壊運動(宗教論争)発生 |
| 10〜11世紀 | マケドニア朝時代に再び繁栄、スラヴ・ロシア世界へギリシア正教が伝播 |
| 1204年 | 第4回十字軍によりコンスタンティノープル陥落(ラテン帝国時代) |
| 1261年 | ニカイア帝国が奪還し再興(パレオロゴス朝) |
| 1453年 | オスマン帝国のメフメト2世により滅亡。東ローマ帝国の終焉。 |
🕍 文化と特徴
- 宗教:ギリシア正教の中心、神学と哲学が発展。
- 芸術:モザイク画・聖堂建築(ハギア=ソフィアなど)が代表的。
- 学問:古代ギリシアの知識を保存し、後のルネサンスに影響。
- 経済:金貨ソリドゥスを基軸に地中海貿易を支配。
- 政治:皇帝は「神の代理人」とされ、宗教と政治が一体化。
🏰 滅亡の意義
- 東ローマ帝国の滅亡(1453年)は中世の終わりを象徴。
- オスマン帝国が地中海東部を支配。
- 学者たちが西ヨーロッパに移住し、ルネサンスの起点となった。
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