学校別英検活用法【早慶上理GMARCH編】
更新日 : 2025年10月4日

最新の公開情報ベースで、「英検(CSE/級)」が各大学・学部でどう“使えるか”(出願資格/英語免除・置換/換算・加点)を、実務で役立つ粒度でまとめました。
まず整理:大学が英検を使う典型パターン
- 出願資格:所定スコア以上で出願可(英語試験は別途ある場合と免除の場合がある)
- 英語の免除・置換:英語を受けずに、英検スコア→みなし満点/点数換算で英語点に置換
- 換算・加点:英検スコアを英語点(◯点満点中)に換算、または他科目合計に加点
(CEFR換算の目安:準1級≒B2帯(CSE 2300–2599)、2級≒B1帯(CSE 1950–2299)あたりが多くの「出願基準/加点ライン」の実務目安。出典:MEXTのCEFR対照表等。
早稲田
文学部・文化構想学部
- 方式:一般選抜「英語4技能テスト利用方式」あり。所定の“別表”基準を満たした4技能スコアを提出すると、国語+地歴の2教科のみで合否判定(英語は外部検定扱い)。基準は学部サイト記載の「別表」参照。
- 具体例(実務で使われる基準例):総合CSE 2200 以上かつ各技能下限(例:各500)など。※年度の別表で必ず確認。
ほか学部
- 学部ごとに扱いが異なり、一般での外部検定活用は限定的。最新は各学部要項を確認。
慶應義塾
文学部(人文学系の一般選抜)
- 「英語(外部試験利用)」を新設(2025)。英検はCSE 2500 以上で対象。詳細は学部要項で提示。※他学部は一般での外部検定活用は基本的に限定的(SFC等の総合型・AOでTOEFL/IELTS等を使う枠は別)。
上智
- 一般で「外国語4技能外部検定の活用」枠を複数方式で用意。共通テスト併用や全学統一等で、英検CSE/CEFR帯に応じて加点・換算(例:B1/B2相当で10/20/30点等の加点や、共テ英語を満点・高得点みなし等)。方式・点数帯は方式別に定義。
- 具体的な加点テーブル例(代表値):
共テ併用でCSE 1950/2300/2600 あたりを閾値に 10/20/30点加点、共テ利用で英語を180/200点換算 など(年度・方式で差あり)。必ず各方式の要項で確認。
東京理科大
- 学部一般に「英語資格・検定利用方式(例:A方式(2教科)+英語資格/“グローバル方式”)」あり。
典型パターン:英語の個別試験は課さず、英検CSEに応じて加点(例:CSE 3300で+25点/2600で+22点/2400で+20点 など)。学部・方式で細部異なる。
明治
- 一般のうち「学部別入試」「全学部統一」で英検活用あり。活用の有無は学部・方式ごとに異なる(共テ利用では使えない方式が多い点に注意)。
具体例:経営学部(学部別入試・英語4技能活用方式)
- 出願基準:総合CSE 2200 以上かつ各技能下限(例:各530)
- 加点:総合2467(各570)で+20点、総合2630(各610)で+30点(国語+選択科目の合計に加点)。英語は当日免除。
- 全学部統一での活用・導入学部(例:農・経営・国際日本・総合数理 等)もあり(年度で変更あり)。
青山学院
- 学科別・方式別に外部検定活用。代表例:
- 文学部 英米文学科 D方式:英語による論述の上位者から、外部検定成績上位で選抜(成績提出が実質の決め手。明確な下限は要項該当ページで確認)。
- 国際政治経済学部 B方式/総合文化政策学部 A方式など、所定の英語資格基準(TEAP・英検CSE等)を出願条件に設定。詳しいスコア基準は当該年度要項の該当表で確認。
立教
- ポイント:一般入試(全学部統一含む)で「英語外部試験スコア」か「共テ英語」の“高得点側”を自動採用する仕組み。英語の独自試験は原則廃止(試験日による例外を除く)。
- 合格者の最低帯(参考):多くの学部=CEFR B1、国際経営=B2 と公表資料で確認できる(=B1/B2帯の英検CSEが実務目安)。
中央
- 多くの学部で「英語外部試験利用方式」あり。外部試験スコアの高低に応じて“英語150点満点”に換算し、国語等と合算で判定(出願要件や対象方式は学部ごと)。基準スコアの表は要項P.3–5。
法政
- 「英語外部試験利用入試」を全学部で設け、基準を満たせば個別英語が免除。GIS(グローバル教養)は配点上、外部試験そのものが英語点として扱われる(方式別に扱いが異なるため要項確認)。
学習院
- 一般は「コア試験/プラス試験」。
- 理学部 物理学科(プラス):英語試験は実施せず、外部4技能の“出願基準”を満たすことが条件(数学+理科で判定)。
- 国際社会科学部(プラス):外部4技能成績を“英語点(最大150点)”へ換算し、英語筆記は行わない。
実務目安まとめ(早慶上理・GMARCH)
- 準1級(B2帯・CSE 2300~)が一つの“優位ライン”:多くの大学で加点テーブルの上段/満点換算の候補(上智・理科大・明治ほか)。2級(B1帯)でも出願資格や下位の換算には十分効くケースが多い。
- みなし満点/英語免除の方式(立教・明治の特定方式・法政の外部試験利用入試 等)は、英語当日の負荷をゼロにできる反面、スコアが“固定化”されるので、他科目での取りこぼしは厳禁。
使い方の指針
- 狙いを明確に:
立教のように“高い方自動採用”型は、準1級(B2帯)以上を先に確保→本番は国語・選択科目に学習配分シフト。 - みなし満点・免除は“固定”:
明治・法政などの免除/固定換算は、他科目で取り切る設計が必要(過去問の合格最低点と配点で逆算)。 - 準1級がコスパ良:
上智・理科大・中央・明治など、準1級(B2)で上位テーブルに乗る方式が多く、共通テスト難化時代の“保険”として有効。
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