南アフリカの歴史【世界史】
更新日 : 2025年9月26日

南アフリカの歴史を大きな流れで整理します。
先史時代〜先住民の時代
- 南アフリカには古代からサン(ブッシュマン)やコイコイと呼ばれる狩猟採集民が住んでいました。
- 紀元前後にはバントゥー系民族が北方から移住し、鉄器文化や農耕、牧畜を広めました。
ヨーロッパ人の進出
- 1652年:オランダ東インド会社がケープ植民地を建設。補給基地から始まり、やがて定住地となります。
- 入植者(ボーア人/アフリカーナー)が農業を展開し、先住民との衝突が激化しました。
- 18世紀末にはイギリスがケープを占領し、19世紀には完全に植民地化。
19世紀:資源と戦争の時代
- ダイヤモンド(1867)、金(1886)が発見されると、イギリスが本格的に支配を強化。
- ボーア人(トランスヴァール共和国・オレンジ自由国)とイギリスが衝突し、ボーア戦争(1899〜1902)が勃発。イギリスが勝利し、南アフリカ全土を支配下に置きました。
20世紀前半:南アフリカ連邦の成立
- 1910年:南アフリカ連邦成立(イギリス自治領)。
- 白人少数支配が制度化され、黒人は土地や参政権を奪われました。
- 1948年:国民党が政権を取り、アパルトヘイト(人種隔離政策)を法的に制度化。
アパルトヘイト時代(1948〜1994)
- 黒人は居住区が制限され、教育・就職・政治参加の権利を剥奪。
- アフリカ民族会議(ANC)やネルソン・マンデラらが抵抗運動を展開。
- 1960年のシャープビル虐殺を契機に国際的非難が強まり、経済制裁も受けました。
- 1980年代には国内外の圧力で体制が揺らぎます。
民主化と新生南アフリカ
- 1990年:マンデラ釈放。ANC合法化。
- 1994年:初の全人種参加の総選挙でマンデラが大統領に就任。アパルトヘイトは終焉。
- 以降は「虹の国」と呼ばれ、多民族共生を掲げました。
現代
- アパルトヘイト後は教育や医療の改善が進みましたが、貧富の格差や失業率の高さ、犯罪など課題も残っています。
- 政治的にはANCが与党を維持しつつ、汚職や政情不安が問題化しています。
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