ビスマルク【世界史】

更新日 : 2025年10月3日

ビスマルク（Otto von Bismarck, 1815–1898）は、19世紀ドイツの政治家で「鉄血宰相」と呼ばれた人物です。プロイセン王国の首相として頭角を現し、やがてドイツ帝国の初代宰相となりました。

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主な功績

ドイツ統一の立役者
1871年、普仏戦争でフランスを破った後にヴェルサイユ宮殿でドイツ帝国を成立させました。バイエルン王を含む南ドイツ諸邦を取り込み、プロイセン王ヴィルヘルム1世を皇帝に即位させています。
「鉄血演説」
「時代の大問題は言論や多数決ではなく、鉄と血によって解決される」という有名な言葉で、軍事力を背景とした現実主義外交を象徴します。
巧みな外交政策（ビスマルク体制）
フランスを孤立させるために三帝同盟や独墺同盟、独露再保険条約などを駆使し、ヨーロッパに勢力均衡を築きました。
内政面
- 社会主義者弾圧法で労働運動を抑圧する一方で、世界初の社会保険制度（医療保険、労災保険、年金）を導入。
- カトリック教会に対して「文化闘争」を展開し、国家の権威を強化しました。

ヴィルヘルム2世が即位すると対立が深まり、1890年に辞任。以降はハンブルク近郊の領地で回想録執筆などを行い、1898年に死去しました。